「保育士として働きながら、何か資格を取りたい」
「今の仕事に活かせる知識を増やしたい」
「スキルアップしたいけれど、勉強する時間がない」
そんな悩みを持っている保育士さんもいるのではないでしょうか。
保育士の仕事は、日々の保育に加えて、行事の準備や書類作成、園内研修などもあります。
仕事を続けながら学校に通ったり、毎日長時間勉強したりするのは簡単ではありません。
でも、最近は自宅で学べる通信講座やオンライン学習など、働きながら新しい知識を身につける方法もあります。
私はこれまで、保育士、主任、園長、本部での園運営業務を経験してきました。
園長として職員を見ていて感じるのは、資格をたくさん持っていることよりも、自分なりの得意分野を持っていることが、実際の保育で強みになるということです。
例えば、食育が好きな先生、子どもの発達について詳しい先生、保護者への伝え方が上手な先生。
それぞれの得意分野が、日々の保育や職員同士の学びにつながることがあります。
この記事では、働きながら学びたい保育士に向けて、4つの学習分野と3つの学習サービスを紹介します。
資格取得を目指す方はもちろん、まずは勉強から始めたい方も参考にしてみてください。
※この記事にはPR・アフィリエイト広告を含みます。紹介する民間資格や講座の受講によって、給与アップや昇進、処遇改善などが保証されるものではありません。講座内容や料金、認定条件は申込み前に公式サイトでご確認ください。
保育士が働きながら学べる資格・学び7選【比較表】
まずは、今回紹介する7つの選択肢を比較してみましょう。
| 資格・学び | 主な学習内容 | こんな保育士におすすめ |
|---|---|---|
| ① 子どもの発達・療育 | 発達理解、子どもへの関わり | 個別の配慮や発達について学びたい |
| ② コミュニケーション | 伝え方、人間関係 | 保護者対応や職員関係を改善したい |
| ③ 食育・栄養 | 食育、食と栄養の知識 | 食育活動を充実させたい |
| ④ アート・表現 | アート、自己表現 | 製作や表現活動が好き |
| ⑤ SARAスクール | 多様な資格講座 | 自分に合う資格を探したい |
| ⑥ formie | オンライン資格講座 | 自宅で資格取得を目指したい |
| ⑦ オンスク.JP | オンライン学習 | 費用を抑えて学び始めたい |
①〜④は学びたい分野、⑤〜⑦は学習サービスです。
すべてが同じ種類の資格というわけではありません。
まずは自分が何を学びたいのかを考え、その後で学習方法を選ぶと分かりやすくなります。
① 子どもの発達・療育|今の保育をもう一度深く学びたい人に
毎日子どもたちと関わっていると、経験だけでは判断に迷う場面があります。
「この子には、どんな関わり方が合っているんだろう」
「集団活動が苦手な子には、どう配慮すればいい?」
「子どもの行動の背景を、もっと理解したい」
そんなことを考えた経験がある方もいると思います。
特に子どもの発達や個別の配慮については、経験を重ねても学び続ける必要がある分野です。
四谷学院の保育・療育関連講座
子どもの発達や療育について学び直したい方には、四谷学院の通信講座という選択肢があります。
四谷学院では、保育や療育に関する講座を扱っています。
すでに保育士資格を持っている方でも、子どもの発達や関わり方について改めて学ぶことには意味があると思います。
園長としても、気になる子どもの姿を単に「困った行動」として見るのではなく、その背景を考えられることは大切だと感じています。
ただし、講座の受講によって医療的な診断ができるようになるわけではありません。
また、講座ごとに学習内容や修了条件が異なるため、目的に合ったものを選ぶ必要があります。
こんな保育士におすすめ
子どもの発達について学び直したい方や、日々の保育で個別の配慮に迷うことがある方に向いています。
資格を増やすためだけでなく、目の前の子どもの理解を深めるための学びとして考えてみてください。
② コミュニケーション|保護者対応や職員関係に活かしたい人に
保育士は、子どもだけでなく、多くの大人とも関わる仕事です。
保護者への説明、職員同士の情報共有、後輩への指導など、伝え方を考える場面は毎日のようにあります。
私自身、園長になってからは特に、伝え方によって相手の受け取り方が変わることを感じています。
例えば、同じ注意やお願いでも、伝える順番や言葉の選び方によって、相手の納得感が違うことがあります。
保護者対応や職員関係に悩む方なら、コミュニケーションについて学ぶことも一つの方法です。
伝え方コミュニケーション検定・初級
伝え方コミュニケーション検定・初級は、人への伝え方について学ぶための講座です。
「保護者に伝えにくいことがある」
「後輩への指導に自信がない」
「職員同士で意見が違うときに悩む」
そんな方は、学習内容を確認してみてもよいでしょう。
特に、今後主任やリーダー、園長などを目指す方にとって、人に伝える力を学ぶことは役立つ可能性があります。
ただし、資格を取得しただけで人間関係の問題が解決するわけではありません。
学んだことを、普段のコミュニケーションで少しずつ試していくことが大切です。
③ 食育・栄養|食に関する知識を自分の強みにしたい人に
保育園では、毎日の給食やおやつ、野菜の栽培、クッキングなど、食に関わる活動がたくさんあります。
「この野菜は何だろう?」
「どんな匂いがするかな?」
「自分で育てた野菜を食べてみたい」
こうした日常の経験も、食育につながっています。
食べることや料理が好きな方なら、食育や栄養について学んでみるのもおすすめです。
オレンジページの食に関する資格講座
食について学べる講座の一つに、オレンジページの資格講座があります。
食に関する知識を深めたい方や、料理・食生活に興味がある方にとって、選択肢の一つになります。
保育士として考えるなら、食育活動のアイデアを増やすだけでなく、子どもが食材に触れる経験の意味を考えることにもつながるでしょう。
ただし、講座によって学習内容や取得できる資格は異なります。
また、民間資格を取得しても、栄養士や管理栄養士の国家資格と同じ業務ができるわけではありません。
何を学べるのかを確認してから選びましょう。
食育や栄養について、ほかの講座も比較したい方はこちらも参考にしてください。
④ アート・表現|製作活動が好きな保育士におすすめ
製作や表現活動が好きな方には、アートについて学ぶ方法もあります。
保育園では、絵の具や粘土、さまざまな素材を使って表現する子どもたちの姿を見ます。
作品を完成させることだけでなく、素材に触れることや、色を混ぜることを楽しむ姿もあります。
こうした表現の過程に興味がある方なら、アートについて学ぶことも面白いと思います。
アートセラピー資格取得講座
アートセラピーは、アートを通した自己表現や心との関わりについて学ぶ分野です。
保育の製作技法を増やすこととは少し違いますが、表現活動について考える新しい視点につながるかもしれません。
「製作が好きだから、もっと深く学びたい」
「子どもの表現を見る視点を増やしたい」
そんな方は、講座内容を確認してみてください。
なお、民間のアートセラピー資格を取得しても、心理職として専門的な診断や治療ができるわけではありません。
保育での表現活動と、心理・医療領域の専門的な支援は区別して考えることが必要です。
⑤ SARAスクール|自分に合った資格を探したい人に
「何か資格を取りたいけれど、まだ分野が決まっていない」
そんな方は、まず幅広い講座を見比べてみるのもよいでしょう。
SARAスクールでは、食や暮らし、趣味など、さまざまな分野の通信講座を扱っています。
保育に直接関係する資格だけでなく、自分の興味があるものから探せるのが特徴です。
資格取得まで目指す場合は、受講料だけでなく、試験や認定までの条件も確認しましょう。
講座によっては、資格取得までの進め方が異なるコースが用意されている場合があります。
⑥ formie|自宅で資格取得を目指したい人に
保育士は早番や遅番があり、毎日決まった時間に勉強することが難しい場合があります。
そんな方には、オンラインで学べる資格講座も選択肢になります。
formieは、さまざまな資格講座をオンラインで学べるサービスです。
仕事や家庭の予定に合わせて勉強したい方は、学習方法も含めて確認してみるとよいでしょう。
ただし、受講期間や資格認定の条件、料金の仕組みは講座やプランによって異なる場合があります。
申込み前に、資格取得までに必要な費用や条件を確認しておきましょう。
⑦ オンスク.JP|費用を抑えて学習を始めたい人に
「資格を取りたい気持ちはあるけれど、最初から高額な講座に申し込むのは不安」
そんな方は、まず勉強そのものを始めてみる方法もあります。
オンスク.JPは、月額制のプランを中心としたオンライン学習サービスです。
資格試験対策やさまざまな分野の学習に取り組めます。
一つの資格に絞る前に、いろいろな分野を勉強してみたい方にも向いています。
ただし、講座を受講するだけで資格を取得できるとは限りません。
資格試験を受ける必要がある場合は、受験資格や試験日程なども確認しましょう。
働きながら資格を取るための勉強時間の作り方
保育士が資格取得を目指すとき、最初に考えておきたいのは、勉強する時間をどう確保するかです。
特に早番や遅番がある場合は、毎日同じ時間に勉強する方法が合わないこともあります。
毎日長時間勉強しようとしない
最初から毎日1時間、2時間と決めると、忙しい日に続けられなくなることがあります。
まずは1日15分程度から始めてみるのも一つの方法です。
例えば、週5日15分ずつ学習すると、1週間で75分になります。
短い時間でも、続けることで学習時間を積み重ねられます。
早番・遅番に合わせて勉強する時間を変える
早番の日は帰宅後に少し勉強する。
遅番の日は出勤前に進める。
休日にまとめて復習する。
このように、勤務時間に合わせて学習する方法もあります。
大切なのは、毎日同じ時間に勉強することではなく、無理なく続けられる形を作ることです。
資格取得までに必要な学習時間を確認する
講座によって、必要な学習時間や受講期間は異なります。
「短期間で取得できる」と紹介されていても、自分の生活の中で本当に続けられるかは別の話です。
申込み前に、学習内容や受講期限を確認しておきましょう。
資格を取る前に確認したい4つのポイント
働きながら資格取得を目指すなら、次の点も確認しておきたいところです。
1.資格取得までにかかる総額
受講料だけでなく、教材費や試験料、認定料などが必要になる場合があります。
2.資格の種類と認定団体
国家資格、公的資格、民間資格では、資格の位置づけが異なります。
3.学習方法と受講期限
自宅で学べるのか、試験を受ける必要があるのか、受講期限はあるのかを確認しましょう。
4.今の仕事や将来にどう活かせるか
給与アップや昇進を目的にする場合は、勤務先で評価される資格かどうかを確認することも大切です。
民間資格を取っただけで、処遇改善や昇進につながるとは限りません。
資格講座とオンライン学習サービス、どちらを選ぶ?
資格を取ることが目標なら、取得したい資格に対応した講座を探しましょう。
一方で、まだ学びたい分野が決まっていないなら、オンライン学習サービスから始める方法もあります。
| 今の状況 | 選び方 |
|---|---|
| 取りたい資格が決まっている | 資格取得に対応した講座を探す |
| 学びたい分野が決まっている | 複数の講座で内容・料金を比較する |
| 何を学ぶか決まっていない | 講座一覧から興味のある分野を探す |
| 勉強時間が取りにくい | オンライン型の講座を検討する |
| 費用を抑えて始めたい | 月額制などの学習サービスを調べる |
通信講座そのものを比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【関連記事:保育士におすすめの通信講座3社を比較|SARAスクール・formie・オンスク.JPの違いと選び方】
まとめ|保育士資格に、自分らしい強みをプラスしよう
保育士として働きながら資格を取るなら、何を学びたいのか、どのように学ぶのかを考えることが大切です。
今回紹介した7つの選択肢を、最後にまとめます。
| 学びたいこと | 確認したい講座・サービス |
|---|---|
| 子どもの発達・療育 | 四谷学院 |
| 保護者対応・コミュニケーション | 伝え方コミュニケーション検定 |
| 食育・栄養 | オレンジページの食に関する講座 |
| アート・表現 | アートセラピー資格取得講座 |
| 幅広い資格から探す | SARAスクール |
| オンラインで資格取得を目指す | formie |
| 費用を抑えて勉強する | オンスク.JP |
資格を取ること自体が目的にならないように、まずは自分の興味から考えてみてください。
子どもの発達についてもっと知りたい。
食育を自分の得意分野にしたい。
保護者への伝え方を学びたい。
そんな気持ちがあれば、学び始めるきっかけとしては十分です。
資格を取ることが、すぐに給与や評価につながるとは限りません。
それでも、学んだことが日々の保育で役立ったり、自分の得意分野になったりする可能性はあります。
仕事を続けながらでも、無理のない方法で少しずつ学んでいきましょう。

