保育士の転職サイトはどう選ぶ? 園長経験者が重視する3つのポイント

キャリア
この記事は約7分で読めます。

保育士の転職サイトを調べてみると、さまざまなサービスが出てきます。

「どこに登録すればいいんだろう?」

「登録したら、電話が何度もかかってくるのかな?」

「紹介された求人が、本当に自分に合っているのか分からない」

そんな不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

転職サイトは、求人を探したり、転職活動について相談したりするための便利なサービスです。

ただ、どのサービスを使っても同じというわけではありません。

保育士向けの転職サービスにも、担当者が求人を紹介してくれるものや、自分で求人を検索して応募するものなど、違いがあります。

私はこれまでに2度の転職を経験し、保育士、主任、園長、本部での園運営業務を経験してきました。

自分自身が転職で失敗した経験もありますし、園長として職員の採用に関わる立場も経験しています。

今回は、そうした経験を踏まえて、保育士が転職サイトを選ぶときに確認してほしい3つのポイントを紹介します。

まず知っておきたい、保育士向け転職サービスの違い

転職サイトと一口にいっても、サービスの仕組みはさまざまです。

大きく分けると、自分で求人を探すタイプと、担当者が転職活動をサポートしてくれるタイプがあります。

比較項目求人検索型転職エージェント型
求人の探し方自分で検索する担当者から紹介を受ける
応募自分で進めることが多い応募手続きを支援してもらえる場合がある
園との連絡基本的に自分で行う担当者が調整する場合がある
相談サービスによって異なる希望条件や転職時期などを相談できる
向いている人自分のペースで探したい人相談しながら進めたい人

どちらが優れているということではありません。

例えば、今すぐ転職するつもりはなく、まずは近隣の求人を調べたいという方なら、自分で検索できるサービスが使いやすいでしょう。

一方で、仕事が忙しくて求人を探す時間がない方や、給与や勤務条件について相談したい方には、担当者のサポートがあるサービスが合うかもしれません。

大切なのは、自分がどのように転職活動を進めたいのかを考えることです。

ポイント① 自分の希望する地域や求人に強いか

最初に確認したいのは、その転職サービスが自分の希望する地域に対応しているかどうかです。

保育士向けの転職サービスには、全国の求人を扱うものもあれば、特定の地域に力を入れているものもあります。

また、認可保育園、認定こども園、幼稚園、小規模保育園など、扱っている施設にも違いがあります。

せっかく登録しても、自分が働きたい地域の求人が少なければ、十分に比較することができません。

例えば、次のような点を確認しておきたいところです。

  • 希望する市区町村の求人を扱っているか
  • 正社員やパートなど、希望する雇用形態に対応しているか
  • 保育園だけでなく、幼稚園や認定こども園の求人もあるか
  • 主任や園長候補など、希望する役職の求人があるか

特に、主任や園長へのキャリアアップを考えている方は、一般保育士の求人数だけで判断しない方がよいと思います。

求人が多くても、自分の希望する職種がなければ意味がありません。

まずは、自分の希望に合う求人を扱っているかを確認しましょう。

ポイント② 求人票に書かれていない情報を確認できるか

私が園長経験者として特に重視したいのが、このポイントです。

保育園の求人票には、給与、勤務時間、休日、福利厚生など、さまざまな情報が掲載されています。

もちろん、どれも大切な条件です。

ただ、それだけでは実際の働きやすさまでは分かりません。

例えば、月給が高く見えても、基本給と各種手当の割合によって賞与額が変わることがあります。

また、残業が少ないと書かれていても、実際に職員がどのような働き方をしているかは、求人票だけでは判断できません。

私自身、幼稚園から不動産営業へ転職したとき、収入面に期待して職場を選びました。

ところが、実際には勤務時間が長くなり、年収も約100万円下がってしまいました。

業界は違いますが、この経験から、求人票の条件だけで判断しないことの大切さを感じています。

保育園への転職でも、次のような点を確認してほしいと思います。

  • 基本給と手当の内訳
  • 賞与の計算方法や支給実績
  • 残業や持ち帰り仕事の実態
  • 休憩や有給休暇の取得状況
  • 職員の定着状況
  • 研修制度やキャリアアップの仕組み

転職エージェントを利用する場合は、こうした情報をどこまで確認できるか、担当者に聞いてみるのもよいでしょう。

ただし、担当者がすべての園の内部事情を把握しているとは限りません。

紹介された情報だけで決めず、可能であれば園見学や面接で自分でも確かめることが大切です。

ポイント③ 担当者との連絡方法やサポートが自分に合っているか

転職サービスを利用するとき、意外と気になるのが登録後の連絡です。

「登録したら電話がたくさん来るのでは?」

「まだ転職するか決めていないのに、応募を勧められたらどうしよう」

こうした不安を感じる方もいると思います。

特に保育士は、勤務中に電話へ出られないことも多いですよね。

そのため、登録前に連絡方法やサポート内容を確認しておくことをおすすめします。

例えば、電話での相談が中心なのか、メールやメッセージでやり取りできるのか。

転職時期が決まっていなくても相談できるのか。

希望条件に合わない求人を紹介された場合、断ることができるのか。

こうしたことを確認しておくだけでも、利用するときの負担は変わってきます。

私なら、登録後の相談で次のように伝えます。

「現在も保育園で勤務しているため、平日の日中は電話に出られません。まずは希望条件に合う求人を比較したいと考えています」

自分の状況や希望を最初に伝えておくことが大切です。

なお、連絡方法や頻度はサービスによって異なるため、希望どおりに対応してもらえるかは事前に確認しましょう。

転職サイトは何社くらい登録すればいい?

転職サービスは、必ずしも多く登録すればよいというものではありません。

登録するサービスが増えるほど、求人を比較できる可能性は広がります。

一方で、担当者とのやり取りが増えたり、同じ求人を複数のサービスから紹介されたりすることもあります。

私なら、最初は1〜2社程度から始めます。

例えば、広い地域の求人を扱うサービスと、自分の希望地域に強いサービスを比較してみる方法です。

実際に利用してみて、求人の内容や担当者との相性を確認し、必要に応じて追加すればよいと思います。

最初から何社も登録する必要はありません。

また、同じ園に複数のサービスから応募すると手続きが複雑になることがあるため、応募状況は整理しておきましょう。

関西で保育士・幼稚園教諭の転職を考えている方へ

関西で転職を考えている方には、「保育のせかい」という保育士・幼稚園教諭向けの転職支援サービスもあります。

関西エリアの保育施設への就職・転職を支援しており、担当者に相談しながら転職活動を進めたい方にとって、選択肢の一つになります。

ただし、全国対応のサービスではありません。

対象地域や保有資格などの利用条件があるため、登録前に公式サイトで確認してください。

また、登録後に担当者から連絡が入る場合があります。

自分で求人を眺めるだけのサービスとは利用方法が異なるため、相談しながら転職先を探したい方向けと考えるとよいでしょう。

「保育のせかい」はこちら

※広告を含みます。対応地域や利用条件は公式サイトで最新情報をご確認ください。

転職サイトで求人を見つけたら、必ず園見学をしてほしい

ここからは、転職サイトそのものではなく、実際の職場選びについてお話しします。

私が二度目の転職で重視したことの一つが、園見学でした。

求人票には、給与や休日などの条件が書かれています。

でも、園の雰囲気や職員同士の関係は、実際に足を運んでみなければ分からないことがあります。

私なら、見学のときに次のようなところを見ます。

  • 子どもに対して、職員がどのような言葉をかけているか
  • 職員同士が自然に声をかけ合っているか
  • 保育室や共有スペースが整理されているか
  • 園長や主任が質問に丁寧に答えてくれるか
  • 自分がその園で働く姿を想像できるか

ただし、短時間の見学だけですべてを判断できるわけではありません。

気になることがあれば、面接でも確認してみましょう。

面接は採用してもらうためだけの場ではありません。

自分が長く働ける職場かどうかを見極める機会でもあります。

給料だけで転職先を決めないために

保育士の転職では、給与を重視することも大切です。

生活していくためには収入が必要ですし、今より良い条件で働きたいと考えるのは自然なことだと思います。

ただ、私自身は一度目の転職で、収入への期待ばかりを優先してしまいました。

その結果、勤務時間は長くなり、収入も下がってしまいました。

だからこそ、転職先を探すときには、給与だけでなく、休日、仕事内容、職場環境、将来のキャリアなども含めて比較してほしいと思います。

特に、将来主任や園長を目指したい方は、今の給与だけではなく、数年後にどのような働き方ができるかも考えてみてください。

私が実際に経験した2度の転職については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

私が2度の転職で学んだこと|保育士を辞める前に知ってほしい経験談

まとめ|自分に合った転職サイトを選ぶことが大切

保育士向けの転職サイトを選ぶときには、次の3つを確認してみてください。

  1. 自分の希望する地域や求人に強いか
  2. 求人票だけでは分からない情報を確認できるか
  3. 連絡方法やサポート内容が自分に合っているか

転職サイトは、転職を成功させるための手段の一つです。

どんなに求人が多くても、自分の希望する働き方が明確になっていなければ、職場選びで迷ってしまうかもしれません。

まずは、自分が転職によって何を変えたいのかを考えてみてください。

給料を上げたいのか、休日を増やしたいのか、保育方針の合う園で働きたいのか、それとも主任や園長を目指したいのか。

その希望を整理したうえで転職サービスを活用すれば、求人を比較するときの判断もしやすくなると思います。

転職は、必ずしも今すぐ決断する必要はありません。

今の職場で働きながら、ほかの園の条件を知ることも、今後のキャリアを考えるきっかけになります。

自分に合った方法で情報を集め、納得できる職場選びにつなげてほしいと思います。