本当に災害が起きた時、あなたは動けますか?|保育園のBCPと避難訓練の重要性を現役園長が解説

園運営
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この記事でわかること

  • 大きな災害が起きた時、保育士に求められる行動
  • 保育園におけるBCP(事業継続計画)の重要性
  • BCPを作成するだけでは不十分な理由
  • 園の環境によって変わる災害リスク
  • 園長・主任が取り組むべき安全管理

本当に大きな災害が起きた時、あなたは子どもの命を守る行動ができますか?

保育園で最も優先されること。

それは、

子どもの命を守ること

です。

普段の園生活では、当たり前のように時間が流れています。

子どもたちが登園する。

友達と遊ぶ。

給食を食べる。

午睡をする。

そんな日常が続いています。

しかし、災害はいつ起こるか分かりません。

地震。

火災。

水害。

停電。

大きな揺れや予想外の状況は、突然やってきます。

その時、保育士に求められるのは、

「知っていること」

ではありません。

実際に行動できること

です。


災害対応は「起きてから考える」では間に合わない

もし、今この瞬間に大きな地震が起きたら。

あなたは迷わず動けますか?

「まず何をするのか」

「子どもをどこに集めるのか」

「人数確認は誰が行うのか」

「怪我をした子どもへの対応はどうするのか」

「保護者への連絡はどうするのか」

頭では理解していても、実際の緊急時には判断が難しくなることがあります。

災害時には、普段できていることでも混乱する可能性があります。

だからこそ必要なのが、

事前の準備と訓練

です。


あなたの園はどんな環境ですか?

一言で「保育園」と言っても、園の環境は大きく異なります。

例えば、

  • 戸建て型の園
  • ビルの中にある園
  • 団地や集合住宅の一部にある園
  • 平屋の園
  • 2階建て、3階建ての園
  • 園庭がある園
  • 園庭がない園

など、施設によって災害時のリスクは変わります。

例えば、地震が起きた場合でも、

平屋の園と高層階にある園では避難までの判断が違います。

園庭がある園とない園では、安全確保の場所も変わります。

また、乳児が多い園では、

抱っこや避難車での移動

など、年齢に応じた対応が必要になります。

大切なのは、

「他の園がこうしているから」

ではなく、

自園の環境に合わせた安全対策を考えること

です。


BCP(事業継続計画)を知っていますか?

近年、保育施設において重要性が高まっているものの一つが、

BCP(Business Continuity Plan)

です。

日本語では、

「事業継続計画」

と呼ばれます。

簡単に説明すると、

災害や緊急事態が発生した場合でも、園として必要な業務を継続するための計画

です。

保育園におけるBCPでは、例えば、

  • 災害発生時の初動対応
  • 職員の役割分担
  • 園児の安全確保
  • 避難場所
  • 保護者への連絡方法
  • ライフライン停止時の対応
  • 園再開までの流れ

などを事前に決めておきます。


BCPは「作っただけ」では意味がありません

BCPを作成している園は増えています。

しかし、大切なのはここからです。

職員の皆さんは、

「自園のBCPの内容を理解していますか?」

「災害時に自分が何をするか分かりますか?」

と聞かれた時、自信を持って答えられるでしょうか。

災害対応で重要なのは、

書類として存在していること

ではありません。

実際の場面で、

職員一人ひとりが迷わず行動できること

です。


職員周知だけではなく、実践に近い訓練が必要

防災訓練というと、

「避難経路を確認する」

「避難場所へ移動する」

だけになってしまうことがあります。

もちろん、それも大切です。

しかし、本当に必要なのは、

実際の災害を想定した訓練

です。

例えば、

  • 園長が不在の時間帯
  • 担任が別の場所にいる状況
  • 乳児クラスでの避難
  • 電話が使えない場合
  • 保護者への引き渡し
  • 停電した場合
  • 職員数が不足した場合

などです。

災害は、理想的な状況で起こるとは限りません。

だからこそ、

「もし○○だったら」

を考えることが重要になります。


園長・主任が確認すべき安全管理のポイント

管理職が見るべきなのは、

「訓練を実施したか」

だけではありません。

本当に確認すべきなのは、

職員がいざという時に動ける状態か

ということです。

確認したいポイントは、

□ 職員全員が避難経路を理解している

□ 災害時の役割分担が明確になっている

□ 新しい職員にも周知されている

□ BCPの内容を説明できる

□ 定期的に見直しをしている

□ 実践を想定した訓練を行っている

□ 園の特徴に合わせたリスク管理ができている

です。


安全管理は「特別なこと」ではなく日々の積み重ね

災害対策というと、

大きな取り組みをイメージするかもしれません。

しかし、子どもの命を守るために必要なのは、

日々の小さな確認です。

避難経路を見る。

備蓄を確認する。

職員間で共有する。

訓練後に振り返る。

改善する。

こうした積み重ねが、いざという時の行動につながります。


保育士一人ひとりが「自分ごと」として考えることが大切

災害対応は、

園長だけが考えるものではありません。

主任だけが把握していればいいものでもありません。

その場にいる保育士一人ひとりが、

「自分ならどう動くか」

を考えておく必要があります。

なぜなら、災害が起きた瞬間に子どものそばにいるのは、

現場の保育士だからです。


まとめ|子どもの命を守る準備は、災害が起きる前にしかできない

大きな災害が起きた時、

重要なのは知識だけではありません。

冷静に判断すること。

職員同士で連携すること。

子どもの安全を最優先に行動すること。

そのためには、

BCPを作成する。

職員へ周知する。

実践的な訓練を行う。

定期的に見直す。

という取り組みが必要です。

災害は、

「いつか起こるかもしれないもの」

ではなく、

「いつ起きてもおかしくないもの」

として考える必要があります。

子どもの命を守るために、

今一度、自園の災害対策を見直してみてはいかがでしょうか。

内部リンク
「保育園の事故」
「安全計画」
「避難訓練」

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