- この記事でわかること
- 「非認知能力」という言葉を聞く機会が増えていませんか?
- 認知能力とは
- 非認知能力とは
- どちらかではなく「両方」が大切
- 【園長経験から】保育が変わってきたと感じること
- 本当に育っていたのは「お城」ではありません
- ① 子どもが自分で決める機会をつくる
- ② 子どもが考える時間を待つ
- ③ 失敗できる環境をつくる
- ④ 子どもの「なぜ?」を大切にする
- ⑤ 遊び込める時間を保障する
- 【園長として伝えたいこと】
- 内部リンク子どもの主体性とは?保育者が「待つ」ことの意味|子どもの育ちを信じる保育へ | 保育の知見/キャリア情報局 ~保育の学び.COM~今求められている「保育の質」とは?子どもの人権、一人一人に寄り添う保育を考える | 保育の知見/キャリア情報局 ~保育の学び.COM~
この記事でわかること
- 非認知能力とは何か
- 認知能力との違い
- なぜ今の保育で非認知能力が重視されているのか
- 非認知能力が育つ保育とは
- 保育者が日々の保育で意識したい関わり方
「非認知能力」という言葉を聞く機会が増えていませんか?
ここ数年、保育の現場では「非認知能力」という言葉を耳にする機会が増えました。
園内研修やキャリアアップ研修、保育雑誌などでも取り上げられ、
「これからの保育は非認知能力を育てることが大切」
と言われています。
一方で、
- 非認知能力って何?
- 認知能力との違いは?
- 保育の中でどう育てればいいの?
- 遊ばせるだけで本当に育つの?
このような疑問を持つ保育士も多いのではないでしょうか。
私自身、園長として現場で多くの子どもたちと関わり、本部では複数園の保育を見てきました。
その中で強く感じるのは、保育は「教えること」が目的ではなく、「子どもが自ら育つ環境を整えること」が何より大切だということです。
そして、その土台となるのが「非認知能力」です。
この記事では、非認知能力の意味や認知能力との違い、そして保育現場で今日から実践できる関わり方まで、園長としての経験も交えながらわかりやすく解説します。
非認知能力とは?
非認知能力とは、テストの点数や数字では測ることのできない、人として生きていくために必要な力のことです。
例えば、
- 最後まで頑張る力
- 自分で考える力
- 人と協力する力
- 相手を思いやる力
- 感情をコントロールする力
- 挑戦する力
- 好奇心をもって取り組む力
などが非認知能力に含まれます。
これらは通知表のように点数で表すことはできません。
しかし、大人になってから仕事や人間関係、社会生活を送るうえで欠かせない力です。
保育では、このような力を乳幼児期から遊びや生活を通して育んでいくことが大切だと考えられています。
認知能力と非認知能力の違い
非認知能力を理解するためには、まず「認知能力」との違いを知る必要があります。
認知能力とは
認知能力とは、学力や知識のように数値で測ることができる能力です。
例えば、
- ひらがなが読める
- 名前が書ける
- 数を数えられる
- 時計が読める
- 足し算や引き算ができる
- 記憶する
- 問題を解く
などが認知能力です。
学校ではテストや通知表などで評価される能力と言えばイメージしやすいでしょう。
非認知能力とは
一方で非認知能力は、
- 主体性
- 協調性
- 自己肯定感
- 粘り強さ
- 思いやり
- コミュニケーション力
- 好奇心
- 我慢する力
- 挑戦する気持ち
など、数字では測ることのできない力です。
つまり、
認知能力は「できるようになったこと」
非認知能力は「どのような姿勢で取り組めるか」
という違いがあります。
どちらかではなく「両方」が大切
ここで勘違いしてはいけないのは、
「認知能力は必要ない」
ということではありません。
もちろん、
文字を書くことも、
数を理解することも、
小学校へ向けて大切な力です。
しかし、
文字が読めても、
友達と協力できない。
計算ができても、
失敗するとすぐ諦めてしまう。
そんな状態では、本来持っている力を十分に発揮することは難しいでしょう。
だからこそ現在の保育では、
非認知能力という土台の上に、認知能力が育っていく
という考え方が重視されています。
なぜ今の保育では非認知能力が重視されているのか
昔の保育では、
「できるようになること」
に目が向けられる場面も少なくありませんでした。
しかし現在は、
「何ができるようになったか」
だけではなく、
「どのような経験を通して育ったか」
という過程が大切にされています。
例えば、
製作活動でも、
完成した作品だけを見るのではなく、
- 自分で材料を選んだこと
- 思い通りにいかず工夫したこと
- 友達と相談したこと
- 最後までやり遂げたこと
こうした経験そのものに価値があります。
遊びも同じです。
鬼ごっこをして勝ったことよりも、
友達とルールを考えたり、
うまくいかなくても「もう一回やろう」と挑戦したりする経験の方が、子どもの成長につながります。
つまり、現在の保育では、
「結果」よりも「経験」や「過程」
を大切にする考え方へと変わってきています。
その中心にあるのが、非認知能力なのです。
【園長経験から】保育が変わってきたと感じること
私が保育士になった頃は、「できるように教える保育」がまだ多く見られました。
しかし園長としてさまざまな保育を見てきた中で、本当に子どもが大きく成長していたのは、「教え込まれた子ども」ではありません。
自分で考え、
友達と話し合い、
失敗を繰り返しながらも、
「もう一回やってみよう」
と挑戦していた子どもたちでした。
そのような子どもは、小学校へ進学してからも、新しいことに前向きに取り組み、自分なりに考えて行動する姿が多く見られます。
私は、これこそが幼児期に育てたい力であり、非認知能力の大切さだと感じています。
非認知能力が育っている子どもに見られる姿とは?
「非認知能力が大切」と言われても、実際に子どものどのような姿を見ればよいのでしょうか。
非認知能力はテストで測ることはできません。
だからこそ、保育者は子どもの日々の姿から成長を捉えていくことが大切です。
例えば、次のような姿が見られるようになると、非認知能力が少しずつ育ってきているサインと言えるでしょう。
自分から「やってみたい」と挑戦する
保育者に言われたからではなく、
「これやってみたい!」
「ぼくも作りたい!」
と、自分から活動に参加しようとする姿です。
失敗するかもしれないという不安よりも、「やってみたい」という気持ちが行動につながっています。
失敗してももう一度挑戦できる
積み木が崩れてしまった。
縄跳びが跳べなかった。
思い通りに絵が描けなかった。
そんな時でも、
「もう一回やる。」
「今度はこうしてみよう。」
と前向きに取り組める姿です。
結果だけではなく、「挑戦し続ける力」そのものが大きく育っています。
友達と相談しながら遊べる
遊びの中では意見がぶつかることもあります。
それでも、
「じゃあ順番にやろう。」
「一緒に作ろう。」
「こうしたらどう?」
と、自分たちで話し合いながら遊びを進められるようになります。
友達との関わりは、非認知能力を育てる最高の教材と言えるでしょう。
相手の気持ちを考えられる
友達が泣いていることに気付き、
「どうしたの?」
と声を掛けたり、
転んだ友達に手を差し伸べたりする姿。
こうした思いやりや共感する力も、非認知能力の一つです。
自分で考えようとする
困った時にすぐ大人へ答えを求めるのではなく、
「こうしてみようかな。」
「先生、これでもいい?」
と、自分なりの考えを持ちながら行動できるようになります。
保育者がすぐ答えを教えなくても、自分で考える力が育っている証拠です。
保護者へ説明するときは「家の土台」に例えると分かりやすい
園見学や個人面談で、
「非認知能力って何ですか?」
と質問されることがあります。
そんな時、私は専門用語を並べるのではなく、こんな話をすることがあります。
「家を建てる時には、まず丈夫な土台を作りますよね。」
どんなに立派な家でも、土台が弱ければ傾いてしまいます。
子どもの成長も同じです。
文字を書けること。
数字が分かること。
時計が読めること。
これらは家で言えば「建物」の部分です。
一方で、
- 自分で考える力
- 最後まで頑張る力
- 人と協力する力
- 相手を思いやる力
- 失敗しても挑戦する力
これらは建物を支える土台です。
土台がしっかりしているからこそ、小学校へ行ってから勉強も伸び、人との関わりもうまくいくようになります。
保育園では文字や数字を早く覚えることだけを目標にしているのではありません。
子どもがこれから何十年も生きていくための「土台」を育てているのです。
このようにお話しすると、多くの保護者の方が納得してくださいます。
実際に3歳児クラスの保育場面で考えてみましょう
では、実際の保育ではどのように非認知能力が育つのでしょうか。
3歳児クラスでよく見られる場面を例に考えてみます。
ある日、数人の子どもたちが大きなブロックのお城を作っていました。
「ここがおうちね。」
「ぼくがお父さん。」
「私は赤ちゃん。」
それぞれが役割を決めながら夢中になって遊んでいます。
すると、一人の子どもが走ってきて、お城にぶつかってしまいました。
せっかく作ったお城は、一瞬で崩れてしまいます。
「なんで壊したの!」
「もういや!」
泣き出す子もいます。
ここで保育者が、
「ごめんなさいって言おうね。」
「先生が直してあげるね。」
とすぐに介入すれば、その場は早く落ち着くかもしれません。
しかし、それでは子どもたちが自分で考える機会を失ってしまいます。
保育者は少しだけ待ちます。
「困ったね。」
「どうしたらいいと思う?」
「みんなはどうしたい?」
そう問い掛けると、
最初は黙っていた子どもたちも、
「もう一回作ろう。」
「ぼく手伝う。」
「今度はもっと大きくしよう。」
と少しずつ話し始めます。
そして壊した子も、
「ごめんね。」
と自分から伝え、一緒に作り始めました。
完成したお城は、最初よりもさらに大きくなっていました。
本当に育っていたのは「お城」ではありません
この場面で育ったのは、お城を作る技術ではありません。
子どもたちは遊びを通して、
- 相手の気持ちを考える力
- 話し合う力
- 協力する力
- 失敗しても挑戦する力
- 自分で考える力
を自然と身に付けています。
私は園長として多くの保育を見てきましたが、子どもが最も成長する瞬間は、大人が教えている時ではありません。
子ども同士で悩み、考え、解決しようとしている時です。
だからこそ保育者は、「早く解決すること」ではなく、「子どもが考えられる環境をつくること」を大切にしたいものです。
【園長として伝えたいこと】
保育は、子どもに正解を教える仕事ではありません。
子どもが自分で答えを見つけられるように支える仕事です。
子どもは、遊びの中で失敗し、友達とぶつかり、悩みながら少しずつ成長していきます。
その経験こそが、将来につながる非認知能力を育てる何よりの財産になるのです。
保育士ができる非認知能力の伸ばし方5選
「非認知能力を育てる」と聞くと、特別な教材や活動が必要だと思われることがあります。
しかし、私は園長として多くの保育を見てきた中で、非認知能力は毎日の何気ない関わりの中で育つものだと感じています。
大切なのは、新しい活動を増やすことではありません。
子どもとの関わり方を少し変えることです。
今日から実践できる5つのポイントをご紹介します。
① 子どもが自分で決める機会をつくる
主体性は、「自分で決める経験」の積み重ねから育ちます。
例えば、
- 今日遊ぶ場所を選ぶ
- 製作の色を選ぶ
- 絵本を選ぶ
- 散歩で見たいものを決める
- ごっこ遊びの役を決める
保育者が効率を優先すると、つい大人が決めてしまいがちです。
しかし、「どっちにする?」「どうしたい?」という問いかけを増やすだけでも、子どもは自分で考える機会を得られます。
小さな選択の積み重ねが、自分で考えて行動する力へとつながっていきます。
② 子どもが考える時間を待つ
保育では「待つこと」も大切な技術です。
子どもが困っていると、
「こうしたら?」
「先生がやってあげるね。」
と助けたくなることがあります。
しかし、本当に力が育つのは、自分で考えようとしている時間です。
例えば、
靴がなかなか履けない子どもがいたとします。
すぐに履かせてしまえば数秒で終わります。
でも、
「どうしたら履けそうかな?」
「先生は待っているよ。」
と少し見守ることで、子どもは試行錯誤を始めます。
時間はかかりますが、この経験が主体性や粘り強さにつながっていきます。
③ 失敗できる環境をつくる
失敗をしない子どもはいません。
むしろ、失敗は成長のチャンスです。
製作でうまく切れなかった。
積み木が崩れた。
鬼ごっこで負けた。
そんな時に、
「大丈夫だよ。」
だけで終わるのではなく、
「どうしたら次はできそう?」
「もう一回やってみる?」
と声を掛けることで、挑戦する気持ちを育てることができます。
保育者が失敗を恐れない雰囲気をつくることが、子どもの挑戦する力につながります。
④ 子どもの「なぜ?」を大切にする
子どもは毎日たくさんの疑問を持っています。
「なんで空は青いの?」
「なんで雨が降るの?」
「なんで虫さんいるの?」
忙しいと、
「あとでね。」
と終わらせてしまうこともあります。
しかし、この「なぜ?」こそが学びの入り口です。
すぐに答えを教えるのではなく、
「なんでだと思う?」
「一緒に調べてみようか。」
そんな関わりをすることで、考える力や探究心が育っていきます。
⑤ 遊び込める時間を保障する
非認知能力は「遊び」の中で育ちます。
遊びには正解がありません。
だからこそ、
考え、
試し、
失敗し、
工夫し、
友達と話し合い、
また挑戦します。
この繰り返しが、主体性や協調性、粘り強さにつながります。
予定を詰め込みすぎるのではなく、子どもが夢中になって遊び込める時間を確保することも大切な保育です。
保育者がやってしまいがちな関わり
反対に、子どもの非認知能力を育ちにくくしてしまう関わりもあります。
例えば、
- 指示ばかりする
- 急かしてしまう
- 正解をすぐ教える
- 子どもより大人が話している時間が長い
- 大人がすべて決めてしまう
もちろん、保育を円滑に進めるためには必要な場面もあります。
しかし、それが日常になってしまうと、子どもは「考える前に答えを待つ」ようになってしまいます。
【園長経験から】保育が上手な先生ほど「待つ」のが上手
園長としてさまざまな先生の保育を見てきました。
その中で感じたことがあります。
保育が上手な先生ほど、実は「あまり話しません」。
もちろん、子どもを放っておくという意味ではありません。
必要な時には支えます。
危険な時には止めます。
でも、それ以外の場面では、子どもが考える時間を大切にしています。
例えば、友達同士のちょっとしたトラブル。
経験の浅い保育士は、
「貸してあげようね。」
「順番ね。」
とすぐに仲裁しようとします。
一方で、経験豊富な先生は少し様子を見ます。
子どもたちがどんな言葉を掛け合うのか。
自分たちで解決できそうか。
困っている子はいないか。
そんなことを見極めながら、必要な時だけ関わります。
すると、
「あとで貸して。」
「一緒に使おう。」
「じゃあ交代ね。」
子どもたちなりの答えが生まれることがあります。
これは大人が教えた答えではありません。
子ども自身が考え、友達との関わりの中で見つけた答えです。
私は、このような場面こそが、保育の醍醐味だと感じています。
「待つ」と「放任」は違う
「待つ保育」と聞くと、「何もしないこと」と誤解されることがあります。
しかし、それは違います。
本当に大切なのは、
子どもを信じて見守りながら、必要なタイミングで支えることです。
困っていることに気付く。
言葉にならない思いを受け止める。
あと一歩で解決できそうなら少し背中を押す。
これが保育者の専門性です。
「何でもやってあげる」でも、「何もしない」でもありません。
子どもの育ちを信じ、その時々に応じた関わりを選ぶことが、非認知能力を育む保育につながります。
【園長として伝えたいこと】
保育は、子どもを「できるようにする仕事」ではありません。
子どもが自分で育つ力を信じ、その力を引き出す仕事です。
非認知能力は、一日で身に付くものではありません。
毎日の遊び、生活、人との関わりの中で、少しずつ積み重なっていきます。
だからこそ保育者には、「教える技術」だけではなく、「待つ勇気」と「見守る力」が求められます。
子どもの成長を信じて待つこと。
それこそが、非認知能力を育む保育の原点なのではないでしょうか。
まとめ|非認知能力は「教える」のではなく「育つ」もの
非認知能力とは、テストでは測ることのできない「生きる力」です。
認知能力が「文字を書く」「数を数える」「問題を解く」といった知識や技能であるのに対し、非認知能力は、
- 自分で考える力
- 最後までやり抜く力
- 人と協力する力
- 相手を思いやる力
- 挑戦し続ける力
など、子どもがこれから社会の中で生きていくための土台となる力です。
だからこそ現在の保育では、「何を教えたか」よりも、「どのような経験を積んだか」が大切にされています。
遊びの中で悩むこと。
友達とぶつかること。
失敗すること。
もう一度挑戦すること。
こうした一つひとつの経験が、非認知能力を育てていきます。
保育者は「答えを教える人」ではなく「育ちを支える人」
園長として多くの保育を見てきた中で感じることがあります。
子どもが大きく成長する瞬間は、大人が上手に教えた時ではありません。
子ども自身が、
「どうしよう。」
「やってみよう。」
「もう一回。」
と考えながら挑戦した時です。
保育者は、その姿を信じて待ち、必要な時だけそっと手を差し伸べます。
この絶妙な距離感こそが、保育の専門性ではないでしょうか。
「教える」のではなく、「育つ環境をつくる」。
それが保育者に求められる大切な役割です。
【園長として伝えたいこと】
私はこれまで園長として、多くの先生の保育を見てきました。
その中で、「保育が上手だな」と感じる先生には共通点があります。
それは、子どもを思い通りに動かせる先生ではありません。
子どもが夢中になって遊び、
友達と笑い合い、
時にはぶつかり、
悩み、
自分たちで考え、
最後には満足そうな表情を見せる。
そんな姿を引き出せる先生です。
活動が予定通りに進まなくても、子どもがその経験から何を学んだのかを大切にしています。
一方で、経験の浅い頃の私は、「早くできるようにしてあげたい」「困らせないようにしたい」という気持ちが先に立ち、つい答えを教えてしまうことがありました。
しかし、子どもは大人が思っている以上に、自分で考える力を持っています。
少し待てば、自分で答えを見つけることもあります。
友達と相談しながら解決することもあります。
その経験こそが、子どもの未来につながる力になるのです。
だから私は、保育者に必要なのは「教える技術」だけではなく、「信じて待つ勇気」だと思っています。
非認知能力を育てる保育に、特別な活動はいらない
「非認知能力を育てるには何をすればいいですか?」
研修などで、この質問を受けることがあります。
私はそのたびに、こう答えます。
「いつもの保育を、少しだけ見つめ直してみてください。」
散歩へ行くこと。
虫を見つけること。
友達と一緒に積み木をすること。
製作で失敗すること。
給食の準備を手伝うこと。
着替えに挑戦すること。
保育園には、非認知能力を育てる場面が毎日あふれています。
大切なのは、新しい活動を増やすことではありません。
その一つひとつの経験を大切にし、子どもが考え、挑戦し、成長できる環境をつくることです。
非認知能力は、特別なプログラムで育つものではありません。
毎日の保育、そのものが子どもを育てている。
私はそう考えています。
おわりに
保育には、すぐに結果が見えるものもあれば、何年も経ってから実を結ぶものもあります。
非認知能力は、まさに後者です。
今日の「やってみたい」が、将来の挑戦する力になる。
今日の友達とのけんかが、将来の人間関係を築く力になる。
今日の失敗が、将来の粘り強さにつながる。
だからこそ、保育者は子どもの「今」だけを見るのではなく、「未来」を見据えて関わることが大切なのではないでしょうか。
子どもが安心して挑戦できる環境をつくること。
失敗しても「もう一回やってみよう」と思える関わりをすること。
その積み重ねが、子どもたちの人生を支える「生きる力」を育んでいくのです。


コメント