この記事でわかること
- 新人保育士が1年目につまずきやすいポイント
- メンタルが不安定になりやすい理由
- 先輩保育士や園長が新人に期待していること
- 1年目を乗り越えるための考え方
「向いていないのかもしれない」
新人保育士の面談をしていると、毎年のように聞く言葉があります。
「自分は保育士に向いていない気がします。」
「毎日怒られてばかりです。」
「子どもと関わる余裕がありません。」
しかし、安心してください。
これは決して珍しいことではありません。
むしろ、多くの新人保育士が一度は通る道です。
今回は、園長として多くの新人保育士を見てきた中で感じる、
1年目につまずきやすいポイント5選
をお伝えします。
① 保護者は「新人」ではなく「一人の先生」として見ている
新人保育士が最初に驚くことがあります。
それは、
保護者から見ると、新人もベテランも同じ「先生」である。
ということです。
「1年目なので分かりません。」
「新人なので確認します。」
もちろん必要な場面もあります。
しかし、保護者は目の前の保育士を一人の大人として見ています。
求められるのは、
- 誠実さ
- 丁寧な対応
- 挨拶
- 報告や連絡
- 一生懸命さ
完璧な知識や経験ではありません。
分からないことを曖昧にせず、
確認して折り返す。
誠実に対応する。
実は、保護者が見ているのはこうした姿勢だったりします。
② 子どもたちは確実に「一人の大人」として見ている
子どもたちは新人かどうかを知りません。
そして遠慮もしません。
抱っこを求める。
遊んでほしいと言う。
試し行動をする。
時には困らせるような行動をする。
これは意地悪ではありません。
この人は安心できる大人なのか。
この人は自分を受け止めてくれる人なのか。
子どもたちなりに関係を築こうとしているのです。
しかし新人保育士は、
「どう対応すればいいのか分からない。」
「自分だけ言うことを聞いてもらえない。」
と悩みます。
これは非常によくあることです。
経験を積んだ保育士でも悩みます。
だからこそ、一人で抱え込まないことが大切です。
③ 先輩や主任、園長の顔色ばかり気になってしまう
新人時代に最も多い悩みかもしれません。
「また怒られるかもしれない。」
「今の対応は間違っていたかな。」
「先輩はどう思っただろう。」
気づけば、
子どもではなく、
先輩保育士の顔ばかり見ている。
そんな状態になってしまうことがあります。
もちろん、
指導を受けることは大切です。
しかし、
保育の主役は子どもです。
先輩を見るために保育をしているわけではありません。
子どもの姿を見る。
子どもの気持ちを考える。
これを忘れなければ、大きく道を外れることはありません。
④ 業務を覚えることに必死になり、子どもとの時間が減る
連絡帳。
午睡チェック。
書類。
掃除。
行事準備。
制作。
指導案。
新人保育士の頭の中は常にいっぱいです。
その結果、
「業務を早く覚えなきゃ。」
という気持ちが強くなります。
すると、
いつの間にか子どもを見る時間が減ってしまいます。
そして先輩から、
「もっと子どもを見て。」
と言われて落ち込む。
これも新人保育士あるあるです。
でも考えてみてください。
保育士の仕事の中心は何でしょうか。
書類でしょうか。
制作でしょうか。
違います。
子どもです。
業務は経験とともに必ず慣れます。
でも、
子どもと過ごした時間は戻ってきません。
まずは目の前の子どもを見ること。
それが一番大切です。
⑤ 指導案や園独自のルールに戸惑う
養成校で学んだことと現場は違います。
指導案の書き方。
行事の進め方。
保護者対応。
連絡帳の書き方。
その園独自のルール。
「学校ではこう習ったのに。」
そう思うこともあるでしょう。
実際、
園によって文化は驚くほど違います。
だからこそ、
最初から完璧を目指さないことです。
分からないことを聞く。
メモを取る。
少しずつ覚える。
新人に求められているのは、
完成された保育士ではありません。
成長しようとする姿勢です。
園長が新人保育士に一番伝えたいこと
新人保育士は、
できないことばかりに目が向きます。
でも、
園長や主任が見ているのはそこだけではありません。
挨拶ができる。
子どもに優しく関われる。
分からないことを聞ける。
失敗を報告できる。
こうした部分を見ています。
技術は後から身につきます。
しかし、
誠実さや素直さは簡単には身につきません。
だからこそ、
まずは目の前の子どもと真剣に向き合うこと。
それが一番大切なのだと思います。
まとめ
新人保育士が1年目でつまずくポイントは、
技術不足よりも、
理想と現実のギャップによるメンタル面の負担が大きいと感じています。
保護者からは一人の先生として見られる。
子どもたちからは一人の大人として見られる。
先輩の視線が気になる。
仕事を覚えることに追われる。
園独自のルールに戸惑う。
どれも新人保育士なら当たり前の悩みです。
もし今つまずいていると感じているなら、
それは成長している証拠かもしれません。
焦らなくて大丈夫です。
1年目は、
完璧な保育士になる時期ではありません。
子どもたちと一緒に成長していく一年です。
その経験は、必ず今後の保育人生の土台になっていくはずです。


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