この記事でわかること
- 新人保育士が辞めたくなる理由
- 「保育士に向いていない」と感じる時に考えてほしいこと
- 辞める前に整理しておきたいポイント
- 保育士としてのキャリアとの向き合い方
- 社会人として大切な退職の考え方
「もう辞めたい。」
新人保育士の面談をしていると、毎年必ず耳にする言葉があります。
「もう辞めたいです。」
「自分は保育士に向いていないと思います。」
「毎日職場に行くのがつらいです。」
でも、その言葉を口にした先生たちの多くは、本当に保育が嫌いになったわけではありませんでした。
むしろ、
子どもが好き。
保育が好き。
だからこそ苦しい。
そんな先生がほとんどだったように思います。
辞めたくなる理由は人それぞれ
新人保育士が辞めたくなる理由は本当にさまざまです。
先輩保育士とうまくいかない。
「目をつけられている気がする。」
主任や園長から指導されることが多い。
保護者対応が怖い。
伝えたいことがうまく伝わらない。
子どもがなついてくれない。
言うことを聞いてもらえない。
毎日怒られている気がする。
仕事を覚えられない。
周りはできているように見える。
自分だけができていない気がする。
こうした悩みは、新人保育士では決して珍しいものではありません。
子どもがなついてくれないのは当たり前です
新人保育士ほど、
「子どもたちが自分のところに来てくれない。」
「先輩のところばかり行く。」
と悩みます。
でも考えてみてください。
子どもたちは毎日何年もその先生と過ごしています。
安心できる人。
甘えられる人。
気持ちを分かってくれる人。
そういう関係を積み重ねてきたのです。
信頼関係は一日ではできません。
保育も人間関係です。
焦らなくて大丈夫です。
毎日の積み重ねが、必ず子どもとの関係を作っていきます。
指導されることは、期待されているということ
主任や園長から指導を受ける。
新人時代はこれが本当につらいものです。
「また怒られた。」
「自分だけできていない。」
「嫌われているのかもしれない。」
そんなふうに感じることもあるでしょう。
でも、少しだけ考えてみてください。
期待していない人に、時間をかけて指導をするでしょうか。
もちろん、伝え方が上手ではない人もいます。
言い方が厳しい人もいます。
それでも、
多くの場合、
指導の背景には、
「成長してほしい。」
という思いがあります。
本当に辞めたいのは「保育」ですか?
ここで一度、自分に聞いてみてください。
あなたが辞めたいのは、
保育でしょうか。
それとも、
今の職場でしょうか。
人間関係でしょうか。
働き方でしょうか。
保育士という仕事そのものが嫌になったのか。
それとも、
今いる環境が合わないだけなのか。
この違いはとても大きいと思います。
あなたの保育士人生はここで終わりますか?
もし、
今の園が合わないなら、
場所を変えるという選択肢もあります。
実際に、
転職して生き生きと働いている保育士を私はたくさん見てきました。
逆に、
一度別業種へ転職したあと、
やっぱり保育が好きだった。
そう気づいて戻ってきた先生もいます。
幼稚園から営業職へ。
企業から保育園へ。
本部職から現場へ。
キャリアは決して一本道ではありません。
大切なのは、
自分がどう生きたいか。
どんな働き方をしたいか。
そこを考えることです。
辞めるなら「辞め方」も大切にしてほしい
辞めることは悪いことではありません。
自分を守るために必要な決断もあります。
しかし、
社会人として、
辞め方はとても大切です。
特に、
無断欠勤のまま来なくなる。
連絡が取れなくなる。
これは現場に大きな影響を与えます。
困るのは園だけではありません。
子どもたちです。
保護者です。
一緒に働いてきた同僚です。
退職代行を使う前に、一度だけ考えてほしい
最近では退職代行を利用するケースも増えています。
もちろん、
ハラスメントや安全面の問題など、
どうしても直接話ができない事情がある場合もあるでしょう。
そのようなケースでは、自分を守るための手段として利用することを否定するつもりはありません。
ただ、
もし話し合える状況であるなら、
まずは自分の言葉で伝える努力をしてみてほしいと思います。
なぜ辞めたいのか。
何が苦しかったのか。
どこに悩んでいたのか。
それを伝えることは、
職場にとっても大切な振り返りになります。
そして何より、
あなた自身の次のキャリアにもつながります。
保育士に向いていないと決めるのは、まだ早い
新人保育士の1年目は、
できなくて当たり前です。
失敗して当たり前です。
悩んで当たり前です。
むしろ、
悩んでいるということは、
真剣に保育と向き合っている証拠なのかもしれません。
もし今、
辞めたいと思っているなら、
まずは一度立ち止まって考えてみてください。
あなたが辞めたいのは、
保育でしょうか。
それとも、
今いる環境でしょうか。
まとめ
新人保育士が辞めたくなる理由は人それぞれです。
人間関係。
保護者対応。
子どもとの関わり。
仕事量。
指導。
どれも決して珍しい悩みではありません。
だからこそ、
「辞めたい。」
と思った時には、
勢いだけで決めないでほしいと思います。
保育士を辞めるのか。
職場を変えるのか。
少し休むのか。
別の道へ進むのか。
選択肢は一つではありません。
そして、
もし辞めるのであれば、
社会人として誠実な辞め方をしてほしいと思います。
あなたの保育士人生は、
まだ始まったばかりです。
その経験は、きっと次の場所でもあなたを支えてくれるはずです。
参考資料
- 保育士養成課程等検討会資料(厚生労働省)
- 保育所保育指針(こども家庭庁)
- 保育士確保に関する施策資料(こども家庭庁)



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