この記事でわかること
- 園長が感じやすい「孤独感」の正体
- 主任と園長で何が大きく変わるのか
- 孤独を感じることは決して特別なことではない理由
- 孤独と向き合いながら園長として成長していく考え方
主任から園長になって、最初に感じた違和感
主任から園長になってしばらく経った頃、私はある違和感を覚えました。
それは、「孤独感」です。
おそらくこれは、新米園長だけではありません。
ベテラン園長も、中堅園長も、これから園長を目指す人も、多かれ少なかれ経験する感覚ではないでしょうか。
現場でプレイヤーとして子どもたちと向き合ってきた立場から、管理監督者へ。
その瞬間から、周囲から向けられる視線は大きく変わります。
職員からの見え方も変わる。
保護者からの見え方も変わる。
そして何より、自分自身が感じる責任の重さが大きく変わります。
「自分が園を守らなければならない。」
そんな責任感と同時に、
「もっと良い園にしたい。」
という意欲も大きくなっていきます。
園長になると、頼る側から頼られる側になる
主任時代までは違いました。
困った時には先輩保育士に相談できた。
主任同士で悩みを共有できた。
時には園長という上司に相談し、判断を委ねることもできました。
しかし園長になると、その立場は逆転します。
今度は自分が判断する側。
自分が最終責任者です。
職員からの相談。
保護者対応。
事故対応。
行政対応。
採用。
人事。
労務。
施設管理。
すべての最終判断が園長に集まります。
誰かに相談することはできても、最後に決めるのは自分です。
ここから、園長の孤独が始まります。
園長が孤独を感じる瞬間5選
① 気軽に相談できる相手が少なくなる
園長になる前は、何でも話せる同僚がいました。
しかし園長になると、職員との距離感は少し変わります。
もちろん信頼関係はあります。
ですが、給与、人事評価、異動、配置。
そうした話に関わる立場になる以上、以前と同じ距離感ではいられない部分もあります。
② 保育に入る時間が減る
ふと気づくのです。
「あれ、今日あまり子どもたちと話していないな。」
保育に入る時間が減り、
事務室でパソコンに向かう時間が増える。
気づけば聞こえるのはキーボードを打つ音だけ。
子どもたちの笑い声が遠くに聞こえる。
現場にいた頃との大きな違いを感じる瞬間です。
③ 周囲が忙しく、話し相手がいない時間が増える
保育園では職員は基本的に保育に入っています。
そのため、ふと周囲を見ると誰もいない。
相談したいことがあっても、忙しそうで声を掛けづらい。
気づけば一人で考えている時間が増えていきます。
④ 「最終確認者」になる
職員同士で相談している姿を見かけます。
楽しそうに話していることもあります。
しかし、自分はその輪に入らない。
なぜなら最後に確認をする人だからです。
相談内容がまとまった後、
「園長、これで進めてもいいですか?」
と話が来る。
決して仲間外れではありません。
それでも時々、
「少し遠い存在になったのかもしれない。」
そう感じる瞬間があります。
⑤ 弱音を吐きづらくなる
園長は園の顔です。
だからこそ、
「自分が弱音を吐いてはいけない。」
そう思ってしまう人も少なくありません。
しかし本当は園長だって悩みます。
迷います。
不安にもなります。
責任感が強い人ほど、一人で抱え込みやすいのです。
孤独を感じる園長ほど、真剣に園と向き合っている
私は思います。
園長として孤独を感じることは、決して悪いことではありません。
むしろ、それだけ園のことを真剣に考えている証拠なのかもしれません。
職員のこと。
子どもたちのこと。
保護者のこと。
園の未来のこと。
考えることが増えれば増えるほど、簡単には答えが出なくなります。
だから孤独を感じる。
それは決して弱さではありません。
責任ある立場になった人が通る道なのだと思います。
孤独を抱え込まないために
大切なのは、一人で抱え込まないことです。
同じ立場の園長先生と話す。
本部や法人に相談する。
主任に少し頼ってみる。
完璧な園長を目指さない。
園長もまた、一人の人間です。
すべてを一人で背負う必要はありません。
まとめ
園長になると、多くの人が孤独を感じます。
頼る側から頼られる側へ。
プレイヤーから管理監督者へ。
その変化は想像以上に大きいものです。
それでも私は思います。
孤独を感じるということは、それだけ真剣に園と向き合っている証拠です。
もし今、あなたが園長として孤独を感じているのであれば、それはあなただけではありません。
全国の多くの園長先生が、きっと同じような思いを抱えながら今日も園を支えています。






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