保育園の園内研修ネタ30選|楽しく学べるテーマ・ゲーム・年間計画例を現役園長が紹介

キャリア
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園内研修のテーマ選びに迷っていませんか。

「毎年、同じような内容になってしまう」

「職員が参加しやすい研修にしたい」

「園内研修のネタが思いつかない」

「年間計画をどう組めばいいか分からない」

研修担当になると、こうした悩みは出てきやすいものです。

私自身、園長として現場に立つ中で園内研修を企画してきました。また、本部では園長研修や主任研修、人材育成研修に関わり、多くの園を巡回しながら研修や保育について考える機会がありました。

その中で感じているのは、園内研修には「これをやれば正解」というテーマはないということです。

大切なのは、その時の園の課題や職員構成、子どもたちの姿に合わせてテーマを選び、明日の保育につながる時間にすることです。

この記事では、保育園で取り入れやすい園内研修のテーマを30個紹介します。

不適切保育や安全管理、保育内容、子どもの人権、保護者対応、人材育成など幅広いテーマをまとめました。

さらに後半では、職員が楽しく参加しやすいゲーム・グループワーク形式の園内研修ネタ5選や、1年間の園内研修年間計画例も紹介します。

【園内研修まとめはこちら】

この記事でわかること

  • 保育園で使える園内研修テーマ30選
  • 園内研修テーマを一覧で確認する方法
  • テーマごとに押さえておきたいポイント
  • グループワークで話し合える内容
  • 楽しく参加しやすい園内研修ネタ・ゲーム
  • 園内研修の年間計画例
  • 研修担当者が意識したいこと

保育園の園内研修テーマ30選一覧

まずは、今回紹介する30の園内研修テーマを一覧で確認してみましょう。

「何について研修するか」だけでなく、実施しやすい研修形式も一緒にまとめています。

No.園内研修テーマ分野おすすめの研修形式
1不適切保育子どもの人権ケース検討・グループワーク
2SIDS対策安全管理知識確認・事例検討
3午睡チェック安全管理振り返り・事例検討
4ヒヤリハット安全管理ケース検討・グループワーク
5食物アレルギー対応安全管理ケース検討・対応確認
6誤嚥・窒息事故安全管理事例検討・環境確認
7散歩・園外保育安全管理ケース検討・役割確認
8災害・避難訓練安全管理シミュレーション
9保育所保育指針保育内容読み合わせ・グループワーク
10保育の5領域保育内容事例検討
11子どもの発達理解保育内容ケース検討
12インクルーシブ保育保育内容ケース検討・グループワーク
13環境構成保育内容写真・図を使ったワーク
14主体的な保育保育内容事例検討
15子どもの遊び保育内容保育エピソード検討
16絵本の読み聞かせ保育技術実演・共有
17手遊び・わらべ歌保育技術実演・ゲーム形式
18ペープサート・パネルシアター保育技術実演・製作
19製作活動保育技術事例検討・実践
20運動遊び・身体づくり保育技術実技・アイデア共有
21保護者対応保護者対応ケース検討・ロールプレイ
22クレーム対応保護者対応ケース検討・ロールプレイ
23虐待対応子どもの人権事例検討・対応確認
24人権保育子どもの人権グループワーク
25新人育成職員育成グループワーク
26報告・連絡・相談職員育成ケース検討
27心理的安全性職員育成グループワーク
28チーム保育職員育成グループワーク
29保育士として学び続けること職員育成振り返り・共有
30保育理念園運営グループワーク

テーマが決まったら、研修資料の準備へ

園内研修のテーマを決めたあとに大変なのが、実際の資料づくりです。

「職員に何を伝えるか」
「どんな事例で話し合ってもらうか」
「限られた時間でどう進行するか」

私自身、園長や本部で研修に関わる中で、こうした準備に時間がかかることを感じてきました。

そこで、園長・主任・研修担当者が使えるように、スライド・ワークシート・進行台本を組み合わせた研修セットをnoteで公開しています。

例えば、事故・ヒヤリハット、主体性を支える保育、インクルーシブ保育、職員間コミュニケーションなどのテーマがあります。

まずは無料の10分ミニワークから試すこともできます。

▶ 園内研修ですぐに使える資料・テンプレートを見る

※研修セットはテーマごとに内容・時間・価格が異なります。詳細は各商品ページをご確認ください。



30テーマすべてを一年間で実施する必要はありません。

「今、園でどんな課題があるか」

「職員にどんなことを考えてほしいか」

「子どもたちの姿から何を学ぶ必要があるか」

という視点から選んでみてください。

ここから、それぞれの園内研修テーマを詳しく見ていきます。

① 不適切保育|言葉掛けを振り返る

なぜ必要なのか

子どもの人権を守るためには、日々の関わり方を振り返ることが欠かせません。

身体的な行為だけでなく、何気なく使っている言葉や態度が、子どもを傷つけてしまうこともあります。

保育士へ伝えたいこと

例えば、

「早くして」

「何回言ったら分かるの?」

「○○ちゃんはできているよ」

こうした言葉が、忙しい場面では無意識に出てしまうことがあります。

大切なのは、職員を責めることではありません。

日常の言葉を振り返り、「別の伝え方はできなかったか」を考えることです。

話し合うポイント

  • 普段どんな言葉掛けをしているか
  • 言い換えられる表現はあるか
  • 子どもの立場ならどう感じるか

② SIDS対策

SIDSは、乳幼児の命に関わる重要なテーマです。

毎年確認しても、多すぎることはありません。

午睡チェックは記録を埋めるための作業ではなく、子どもの命を見守るために行うものです。

話し合うポイント

  • 午睡中に何を確認するか
  • チェック体制に無理はないか
  • 異変時の対応を全職員が理解しているか

SIDSや午睡チェックについて考える際には、関連記事の「【SIDS】午睡チェック表より大切なこと|保育士が絶対に忘れてはいけない『たった一つの目的』」でも詳しく紹介しています。

③ 午睡チェックの意味を考える

チェック表を書くこと自体が目的になっていないか、一度立ち止まって考えてみる研修です。

本来の目的は、子どもの呼吸や体勢、顔色などを確認し、安全に眠れているかを見守ることです。

話し合うポイント

  • チェックが形骸化していないか
  • 子どもの呼吸や顔色を見ているか
  • 職員同士で確認し合える体制になっているか

④ ヒヤリハットを事故予防につなげる

ヒヤリハットは、失敗ではありません。

事故になる前に危険に気付けたという意味では、とても大切な情報です。

「誰が悪かったか」ではなく、「なぜ起きたのか」を考える研修にすると、職員も話しやすくなります。

話し合うポイント

  • 最近あったヒヤリハット
  • 共通する原因
  • 環境や動線に問題はなかったか
  • 明日から変えられること

⑤ 食物アレルギー対応

食物アレルギーは、命に直結するテーマです。

「いつも大丈夫だから」

「少しくらいなら」

という思い込みが事故につながることがあります。

話し合うポイント

  • 配膳方法
  • ダブルチェックの方法
  • 誤食を防ぐ環境
  • 緊急時の対応

⑥ 誤嚥・窒息事故を防ぐ

誤嚥や窒息は、食事中だけに起こるものではありません。

玩具や製作材料、小さな部品など、保育室の中にも危険はあります。

話し合うポイント

  • 年齢に合った環境になっているか
  • 食事介助の方法
  • 玩具や製作材料の大きさ
  • 日常の点検方法

⑦ 散歩・園外保育の安全管理

散歩や園外活動は、子どもにとって大切な経験です。

一方で、園外に出る以上、安全管理は最優先です。

話し合うポイント

  • 散歩コースは安全か
  • 人員配置は適切か
  • 先頭、最後尾、横断時の役割
  • 緊急時の連絡方法

⑧ 災害・避難訓練

避難訓練は、「実施した」という記録を残すためだけのものではありません。

本当に災害が起きたときに、職員が動けるかどうかが重要です。

話し合うポイント

  • 初動対応
  • 避難経路
  • 役割分担
  • 保護者への引き渡し
  • 災害時に不足しそうな物

⑨ 保育所保育指針を読み直す

保育所保育指針は、日々の保育の土台です。

難しい文章として読むのではなく、「自分たちの保育とどうつながっているか」という視点で読むと、理解しやすくなります。

話し合うポイント

  • 印象に残った文章
  • 自園の保育とつながる部分
  • 日々の保育で意識したいこと

⑩ 保育の5領域を日々の保育につなげる

5領域は、活動ごとに分けるものではありません。

一つの遊びの中にも、健康、人間関係、環境、言葉、表現が重なり合っています。

話し合うポイント

  • 普段の遊びを5領域で見てみる
  • 子どもの育ちをどう捉えるか
  • 活動ありきになっていないか

⑪ 子どもの発達を理解する|「できない」には理由がある

「どうしてできないのだろう」

そう思う場面は、保育の中でよくあります。

しかし、その背景には発達段階や個人差、その子なりの理由があります。

「できない子」ではなく、「今、その発達段階にいる子」と捉えることが大切です。

話し合うポイント

  • 発達段階と個人差
  • 気になる子どもの姿
  • 今できる支援
  • できている部分にも目を向けられているか

⑫ インクルーシブ保育|違いを認め合う保育

インクルーシブ保育は、特別な支援が必要な子どものためだけの保育ではありません。

一人一人が安心して過ごせる環境を考えることが基本です。

話し合うポイント

  • 配慮と特別扱いの違い
  • 環境で変えられること
  • クラス全体でできる工夫
  • 担任一人で抱えていないか

インクルーシブ保育については、「インクルーシブ保育とは?すべての子どもが安心して過ごせる環境をつくるために保育者が考えること」でも詳しく解説しています。

⑬ 環境構成|子どもを変える前に環境を見る

子どもの行動は、環境によって大きく変わります。

「落ち着かない子」と決めつける前に、「落ち着ける環境になっているか」を見直すことも保育者の役割です。

話し合うポイント

  • 玩具の配置
  • 子どもの動線
  • 落ち着ける場所
  • 遊び込める環境になっているか

⑭ 主体的な保育とは何か

主体性という言葉は意味が広いため、職員によって捉え方が違うことがあります。

主体性とは、好き勝手に過ごすことではありません。

子ども自身が考え、選び、試してみようとする姿を支えていくことです。

話し合うポイント

  • 主体性とは何か
  • 保育者が援助するタイミング
  • 見守ることとの違い
  • 大人が決めすぎていないか

⑮ 子どもの遊びを深く理解する

遊びは保育の中心です。

ただ遊ばせるのではなく、その遊びの中で何が育っているのかを見ることが大切です。

話し合うポイント

  • 最近印象に残った遊び
  • 子どもは何を楽しんでいたか
  • 何を試していたか
  • 保育者はどう関わったか

⑯ 絵本の読み聞かせ

毎日行う活動だからこそ、自己流になりやすいテーマです。

大切なのは、上手に読むことではありません。

子どもが絵本の世界を楽しめることです。

話し合うポイント

  • 絵本の選び方
  • 読み方
  • 子どもとの距離
  • 読み聞かせの環境

⑰ 手遊び・わらべ歌

保育技術は、一人で抱え込む必要はありません。

ベテランの先生が知っている遊びを若手に伝える。

若手が知っている新しい遊びを共有する。

こうした学び合いも園内研修です。

話し合うポイント

  • おすすめの手遊び
  • 年齢別の使い分け
  • 子どもが盛り上がる工夫

⑱ ペープサート・パネルシアター

実際にやってみる研修は、参加しやすく、現場にもつながりやすいです。

見るだけではなく、職員同士で実演してみると、新しい発見があります。

話し合うポイント

  • 実演
  • 作り方
  • 年齢ごとの使い方
  • 活用できる場面

⑲ 製作活動を見直す

「全員同じ完成品を作ること」が目的になっていないかを振り返ります。

製作では、完成した物だけでなく、子どもが考えたり試したりした過程も大切です。

話し合うポイント

  • 製作のねらい
  • 年齢に合っているか
  • 子どもが選べる部分はあるか
  • 大人が作りすぎていないか

⑳ 運動遊び・身体づくり

幼児期は、身体を動かす楽しさを知る大切な時期です。

運動が得意になることだけを目標にするのではなく、「体を動かすって楽しい」と感じられる経験を増やしていきます。

話し合うポイント

  • 日常で取り入れられる運動
  • 遊びながら育つ力
  • 年齢別の運動遊び
  • 苦手な子への関わり方

㉑ 保護者対応|信頼関係は日々の積み重ね

保護者との信頼関係は、特別な対応だけで築かれるものではありません。

毎日の挨拶や表情、子どもの様子を一言伝えること。

こうした積み重ねが大きな信頼につながります。

話し合うポイント

  • 保護者が安心できる言葉掛け
  • 日々のコミュニケーション
  • 信頼される保育士とは
  • 忙しい時間帯でもできること

㉒ クレーム対応|初期対応を考える

クレーム対応に苦手意識を持つ保育士は少なくありません。

大切なのは、最初から説明や反論をすることではなく、まず相手の話を聞き、事実を確認し、組織で対応することです。

話し合うポイント

  • 初期対応
  • 共感の伝え方
  • 事実確認
  • 園内での情報共有

保護者対応をより深く考えたい場合は、「クレームではなく“信頼崩壊”が起きる瞬間|園長経験者が伝えたい保護者対応で本当に大切なこと」も参考にしてください。

㉓ 虐待対応|小さな違和感を見逃さない

保育士は、子どもの変化に日常的に気付ける立場にいます。

大切なのは、虐待を見つけようと構えることではありません。

いつもと違う様子や小さな変化に気付くことです。

話し合うポイント

  • 気になるサイン
  • 記録の残し方
  • 園内での情報共有
  • 通告や相談の流れ

㉔ 人権保育|一人一人を尊重する

保育は、子どもの人権を守る仕事でもあります。

「まだ小さいから分からない」ではなく、一人の人として尊重する姿勢が保育の基本です。

話し合うポイント

  • 子どもの人権とは何か
  • 日常の言葉掛け
  • 子どもの意思をどこまで聞けているか
  • 大人の都合を優先していないか

㉕ 新人育成|教えることと育てること

新人職員に仕事を教えることは必要です。

しかし、指示を出すだけでは人は育ちません。

認めること、任せること、見守ること。

こうした関わりも育成には欠かせません。

話し合うポイント

  • 新人との関わり方
  • フィードバック
  • 承認
  • 質問しやすい雰囲気

㉖ 報告・連絡・相談

事故防止も保護者対応も、情報共有が土台になります。

報連相は仕事を増やすものではありません。

安心して働くための仕組みです。

話し合うポイント

  • 報告しづらい場面
  • 相談しやすい雰囲気
  • どこまで共有するか
  • 情報が止まってしまう原因

㉗ 心理的安全性|安心して話せる職場づくり

意見を言えない、相談できない、質問できない職場では、小さな問題が大きくなりやすくなります。

間違いを責めるのではなく、相談しやすい空気をつくることが大切です。

話し合うポイント

  • 話しやすい職場とは
  • 相談しにくい場面
  • 管理職にできること
  • 職員同士でできること

関連記事:「成長する保育園には共通点がある|職員の心理的安全性を高めるかかわり方」

㉘ チーム保育|一人で保育をしない

保育は、一人で行う仕事ではありません。

自分のクラスだけを見るのではなく、園全体で子どもを育てる視点を持つことが大切です。

話し合うポイント

  • クラス間の情報共有
  • 応援体制
  • 困ったときに声を出せるか
  • お互いの保育を知る機会

㉙ 保育士として学び続けること

経験年数が増えるほど、学ばなくても保育ができるように感じることがあります。

しかし、子どもを取り巻く環境や保育に求められることは変化しています。

経験と学びの両方を積み重ねることで、専門性は深まります。

話し合うポイント

  • 最近学んだこと
  • 現場で試してみたこと
  • 今後学びたいこと
  • 園内で共有したいこと

㉚ 保育理念を共有する|同じ方向を向いて保育する

保育理念は、園の軸です。

掲示して終わるものではなく、日々の判断や保育の中に表れるものです。

話し合うポイント

  • 園の理念を自分の言葉で説明できるか
  • 日々の保育に理念が生かされているか
  • 来年度に向けて大切にしたいこと

楽しくできる園内研修ネタ・ゲーム5選

園内研修というと、資料を読んだり講義を聞いたりするイメージが強いかもしれません。

しかし、職員同士で話したり、実際に動いたりする研修にも大きな学びがあります。

特に、普段あまり発言しない職員にも参加してもらいたい場合には、一方的な講義だけではなく、ゲームやグループワークを取り入れた園内研修もおすすめです。

ここでは、保育園で比較的取り入れやすい研修ネタを5つ紹介します。

1.言葉掛けの言い換えゲーム

普段使いがちな言葉を一つ出し、別の伝え方を職員同士で考えます。

例えば、

「早くして」

という言葉について、

「準備できた人から教えてね」

「あと何ができたら準備完了かな?」

など、さまざまな言い方を考えてみます。

一つの正解を決める必要はありません。

「こんな伝え方もあるんだ」と、職員同士で表現の幅を広げることが目的です。

不適切保育や子どもの人権について考える研修にもつなげられます。

2.保育場面のケース検討ゲーム

例えば、

「散歩に行きたくない子がいた」

「給食を食べたくない子がいた」

「片付けをしたくない子がいた」

といった、実際に保育園でありそうな場面を一つ提示します。

グループごとに「自分ならどうするか」を考えてもらいます。

同じ場面でも、職員によって考え方や対応方法が違うことがあります。

その違いを知ること自体が研修になります。

3.ヒヤリハット共有クイズ

実際に園で起きたヒヤリハットを、個人が特定されない形で紹介します。

そして、

「この場面のどこに危険があったでしょう?」

と職員同士で考えます。

事故を起こした職員を責める研修ではなく、園全体で危険を見つける力を高める研修にすることが大切です。

4.おすすめ保育技術の実演会

絵本、手遊び、わらべ歌、ペープサート、運動遊びなど、職員が一つずつ得意なものを紹介します。

「研修担当者がすべて教える」のではなく、職員一人一人が持っている保育技術を共有する方法です。

準備も比較的少なく、すぐに実践につなげやすい園内研修です。

5.環境構成ビフォーアフター

保育室の写真や簡単な図を用意して、

「どこを変えたら子どもが遊びやすくなるか」

「どこでトラブルが起きそうか」

「落ち着いて遊べる場所はあるか」

などをグループで考えます。

環境構成は目に見えるテーマなので、新人職員も意見を出しやすい研修です。

園内研修は年間計画で考えると取り組みやすい

園内研修のテーマを毎月その場で考えていると、

「今月は何をしよう」

と悩むことになります。

そのため、大まかな年間計画を作っておくと研修を進めやすくなります。

ただし、30テーマすべてを一年間で実施する必要はありません。

園の課題や職員構成、新人職員の人数、季節による安全管理などを考えながら、必要なテーマを選んでいきます。

私であれば、一例として次のように組み立てます。

月おすすめの園内研修テーマ
4月新人育成・園の理念・保育所保育指針
5月不適切保育・言葉掛け
6月SIDS・午睡チェック
7月水遊び・散歩・安全管理
8月絵本・手遊び・保育技術
9月保護者対応・クレーム対応
10月発達理解・インクルーシブ保育
11月環境構成・主体的な保育
12月ヒヤリハット・事故防止
1月チーム保育・心理的安全性
2月保育の振り返り・5領域
3月一年間の振り返り・次年度の課題整理

もちろん、これは一例です。

年間計画を先に埋めることよりも、「今、この園に必要なことは何か」を考えてテーマを選ぶ方が大切です。

年度途中で園に新しい課題が出てきたのであれば、年間計画を変更しても構いません。

計画通り研修を実施することより、今の保育につながる研修を行うことを優先したいところです。

園内研修の進め方も大切

園内研修は、テーマだけでなく「どう進めるか」も重要です。

どれだけ良いテーマを選んでも、研修担当者が60分間話し続けるだけでは、職員が受け身になってしまうことがあります。

例えば60分の研修であれば、

導入 10分
テーマ説明 15分
グループワーク 20分
共有 10分
振り返り 5分

くらいでも十分です。

知識を一方的に伝えるだけではなく、職員自身が考えたり、自分の経験を話したりする時間を入れることで、研修が日々の保育につながりやすくなります。

園内研修の具体的な進め方やグループワークの組み立てについては、「園内研修の進め方とは?現役園長が実践する研修」で詳しく紹介しています。

また、テーマ選びだけでなく「参加しやすい雰囲気づくり」「研修後の振り返り」なども含めて考えたい方は、「園内研修を成功させる5つのポイント|主任・園長」もあわせて参考にしてください。

テーマ選び・進め方・研修後の実践をセットで考えることが、園内研修を現場につなげるポイントです。

研修の準備時間を短縮したい場合は

研修の流れが分かっていても、スライドやワークシートを一から作るには時間がかかります。

特に、日々の保育やシフト管理、保護者対応などを行いながら研修を準備する園長・主任にとっては、負担の大きい作業です。

私がnoteで公開している園内研修セットは、テーマに応じてスライド・ワークシート・進行台本をまとめています。

職員に伝える内容や話し合う事例を一から考える負担を減らしたい方は、必要なテーマの資料を確認してみてください。

▶ 【園内研修セット一覧を見る】

研修準備まで一から行う時間がない方へ

テーマを決めても、実際には「スライドを作る」「話す内容を考える」「ワークを準備する」といった作業に時間がかかります。

そこで、そのまま園内研修で使いやすい研修資料・進行用台本・ワークシートをまとめています。

▶ 園内研修ですぐに使える資料・テンプレートを見る

園内研修は知識を増やすだけの場ではない

園内研修というと、

「何か新しいことを教えなければ」

と考えてしまうことがあります。

でも、私はそれだけが研修ではないと思っています。

保育士は、毎日子どもと向き合いながら多くの経験を積んでいます。

だからこそ、その経験を言葉にして振り返る時間にも大きな価値があります。

「あの場面では、別の言葉掛けもできたかもしれない」

「この環境なら、もっと遊び込めたかもしれない」

「保護者への伝え方を少し変えられたかもしれない」

こうした小さな気付きが、次の保育につながります。

園内研修は、知識を増やすだけの時間ではありません。

日々の保育を見直し、職員同士で考えを共有する時間でもあります。

初めて園内研修を担当する先生へ

初めて園内研修を担当すると、

「うまく話せるだろうか」

「質問されたら答えられるかな」

「職員が退屈しないかな」

と不安になることもあると思います。

でも、完璧な研修を目指す必要はありません。

職員全員が安心して参加できること。

一人でも多くの先生が自分の考えを話せること。

そして研修の最後に、

「明日から一つやってみよう」

と思えること。

それができれば、十分に意味のある研修です。

研修担当者も、参加する職員と一緒に学ぶ立場です。

肩の力を入れすぎず、園全体で保育について話せる時間をつくっていきましょう。

まとめ|自分の園に合った園内研修テーマを選ぼう

今回は、保育園で取り入れやすい園内研修テーマを30個紹介しました。

園内研修には、決まった正解はありません。

その時の園の課題、子どもたちの姿、職員構成、保護者との関係などによって、必要なテーマは変わります。

今回紹介した30のテーマも、すべてを行う必要はありません。

大切なのは、研修を実施したことではなく、研修を通して何か一つでも日々の保育が変わることです。

園内研修は、職員を評価するための時間ではありません。

保育について語り合い、お互いの経験から学び、子どもたちにとってより良い保育を考える時間です。

そうした積み重ねが、保育士一人一人の成長につながり、園全体の保育の質を高めていくのだと思います。

ぜひ今回の園内研修テーマ一覧や年間計画例も参考にしながら、自分の園に合ったテーマを選び、「また参加したい」と思える園内研修をつくってみてください。

園内研修をすぐに実施したい園長・主任・研修担当者へ

ここまで、園内研修のテーマ30選と、ゲーム・グループワーク、年間計画例を紹介してきました。

テーマ選びの次に必要なのは、実際に職員が参加し、考えられる研修を準備することです。

保育の学び.COMでは、園内研修で使える資料をnoteで公開しています。

しっかり研修を実施したい方へ

事故・ヒヤリハット、主体性を支える保育、インクルーシブ保育、職員間コミュニケーションなど、テーマ別の研修資料を用意しています。

スライドだけでなく、ワークシートや進行台本を組み合わせたセットもあります。

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まずは短時間で試してみたい方へ

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