この記事でわかること
- 午睡チェック表の本当の目的
- なぜ記録だけでは子どもの命は守れないのか
- 園長として見てきた午睡中の危険な場面
- 保育士が忘れてはいけない視点
午睡チェック表の目的は「書くこと」ではない
保育園では多くの園で、
- SIDSチェック表
- 午睡チェック表
- 午睡記録
などを活用していると思います。
しかし、園長として現場を見てきた中で、時々感じることがあります。
それは、
チェック表を埋めることが目的になってしまっている
ということです。
本来、午睡チェック表は何のためにあるのでしょうか。
答えは非常にシンプルです。
子どもの命を守るため
これ以外に理由はありません。
極端な話をすれば、
子どもの急変に確実に気づくことができるのであれば、チェック表そのものは必要ないのです。
もちろん実際には、
- 確認漏れを防ぐため
- 職員間で共有するため
- 監査で確認するため
といった理由から記録は必要です。
しかし、それらはすべて手段であって目的ではありません。
目的は最初から最後まで一つです。
子どもの命を守ること。
私たちは大切なお子様を預かっている
保護者は毎日、
大切なお子様を保育園へ預けてくださっています。
その信頼の上に、私たちの仕事は成り立っています。
だからこそ、
まず最初にあるべきものは、
- 子どもが安心して生活できること
- 安全に過ごせること
- 命が守られていること
です。
そしてそのために、
SIDSチェックというルールが存在しています。
監査のためでもありません。
書類を整えるためでもありません。
すべては子どもの命を守るためです。
午睡中に本当に見ているものは何ですか?
園長として午睡中のラウンドをしていると、残念ながら気になる場面に出会うことがあります。
例えば、
- 呼吸確認が流れ作業になっている
- 記録だけ先に書いている
- うつぶせ寝をすぐに戻していない
- 子どもの近くで職員がウトウトしている
- 気づけば長時間誰も顔を見ていない
何園も見てきましたが、正直に言えば一定数存在します。
もちろん忙しいことも分かっています。
午睡時間は、
- 連絡帳
- 書類
- 製作準備
- 会議資料
など、多くの業務を進める時間でもあります。
だからこそ危険なのです。
あなたが午睡時間に一番大切にしていることは何ですか?
私は職員によくこう聞きます。
「あなたが今、午睡時間に一番大切にしていることは何ですか?」
その行動は、
子どもの命を守ることにつながっていますか?
急な変化に気づけますか?
異変を見逃しませんか?
もしその答えに迷いがあるのであれば、
一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。
「今戻したら起きてしまう」は理由にならない
うつぶせ寝を見つけた時、
現場ではこんな葛藤が生まれます。
「今戻したら起きてしまうかもしれない。」
「せっかく寝たのにかわいそう。」
その気持ちはよく分かります。
しかし、
天秤にかけるものは決まっています。
- 子どもが起きてしまうこと
- 子どもの命を守ること
優先順位は明確です。
私たちは保育のプロです。
そして保育のプロが最優先で守るべきものは、
子どもの命です。
保育士は国家資格である
保育士は国家資格です。
社会から大きな信頼を預かっている仕事です。
その一方で、
事故が起きれば、
- 園名
- 法人名
- 保育士の対応
が大きく報道されることもあります。
もちろん、
「自分を守るために保育をする」
わけではありません。
しかし、
子どもの命を守る行動は、
結果として自分自身や仲間を守ることにもつながります。
午睡中のチェックリスト
□ 顔色を確認している
□ 呼吸の有無を確認している
□ 胸や腹部の上下動を見ている
□ うつぶせ寝をすぐに修正している
□ 記録を書くことが目的になっていない
□ 午睡中も子どもから意識を離していない
□ 「今見るべきものは命」という意識を持てている
まとめ
午睡チェック表より大切なもの。
それは、
子どもの命です。
チェック表はそのための手段に過ぎません。
記録を残すことでも、
監査を乗り切ることでもありません。
私たち保育士は、
大切なお子様をお預かりしています。
その子どもたちが、
安心して眠り、
安心して目覚め、
安心して保護者のもとへ帰る。
その当たり前を守ること。
それが保育士という仕事の最も大切な役割なのだと思います。





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