保育士の転職サイトを調べてみると、さまざまなサービスが出てきます。
「どこに登録すればいいんだろう?」
「登録したら、電話が何度もかかってくるのかな?」
「紹介された求人が、本当に自分に合っているのか分からない」
そんな不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
転職サイトは、求人を探したり、転職活動について相談したりするための便利なサービスです。
ただ、どのサービスを使っても同じというわけではありません。
保育士向けの転職サービスにも、担当者が求人を紹介してくれるものや、自分で求人を検索して応募するものなど、違いがあります。
私はこれまでに2度の転職を経験し、保育士、主任、園長、本部での園運営業務を経験してきました。
自分自身が転職で失敗した経験もありますし、園長として職員の採用に関わる立場も経験しています。
今回は、そうした経験を踏まえて、保育士が転職サイトを選ぶときに確認してほしい3つのポイントを紹介します。
まず知っておきたい、保育士向け転職サービスの違い
転職サイトと一口にいっても、サービスの仕組みはさまざまです。
大きく分けると、自分で求人を探すタイプと、担当者が転職活動をサポートしてくれるタイプがあります。
| 比較項目 | 求人検索型 | 転職エージェント型 |
|---|---|---|
| 求人の探し方 | 自分で検索する | 担当者から紹介を受ける |
| 応募 | 自分で進めることが多い | 応募手続きを支援してもらえる場合がある |
| 園との連絡 | 基本的に自分で行う | 担当者が調整する場合がある |
| 相談 | サービスによって異なる | 希望条件や転職時期などを相談できる |
| 向いている人 | 自分のペースで探したい人 | 相談しながら進めたい人 |
どちらが優れているということではありません。
例えば、今すぐ転職するつもりはなく、まずは近隣の求人を調べたいという方なら、自分で検索できるサービスが使いやすいでしょう。
一方で、仕事が忙しくて求人を探す時間がない方や、給与や勤務条件について相談したい方には、担当者のサポートがあるサービスが合うかもしれません。
大切なのは、自分がどのように転職活動を進めたいのかを考えることです。
ポイント① 自分の希望する地域や求人に強いか
最初に確認したいのは、その転職サービスが自分の希望する地域に対応しているかどうかです。
保育士向けの転職サービスには、全国の求人を扱うものもあれば、特定の地域に力を入れているものもあります。
また、認可保育園、認定こども園、幼稚園、小規模保育園など、扱っている施設にも違いがあります。
せっかく登録しても、自分が働きたい地域の求人が少なければ、十分に比較することができません。
例えば、次のような点を確認しておきたいところです。
- 希望する市区町村の求人を扱っているか
- 正社員やパートなど、希望する雇用形態に対応しているか
- 保育園だけでなく、幼稚園や認定こども園の求人もあるか
- 主任や園長候補など、希望する役職の求人があるか
特に、主任や園長へのキャリアアップを考えている方は、一般保育士の求人数だけで判断しない方がよいと思います。
求人が多くても、自分の希望する職種がなければ意味がありません。
まずは、自分の希望に合う求人を扱っているかを確認しましょう。
ポイント② 求人票に書かれていない情報を確認できるか
私が園長経験者として特に重視したいのが、このポイントです。
保育園の求人票には、給与、勤務時間、休日、福利厚生など、さまざまな情報が掲載されています。
もちろん、どれも大切な条件です。
ただ、それだけでは実際の働きやすさまでは分かりません。
例えば、月給が高く見えても、基本給と各種手当の割合によって賞与額が変わることがあります。
また、残業が少ないと書かれていても、実際に職員がどのような働き方をしているかは、求人票だけでは判断できません。
私自身、幼稚園から不動産営業へ転職したとき、収入面に期待して職場を選びました。
ところが、実際には勤務時間が長くなり、年収も約100万円下がってしまいました。
業界は違いますが、この経験から、求人票の条件だけで判断しないことの大切さを感じています。
保育園への転職でも、次のような点を確認してほしいと思います。
- 基本給と手当の内訳
- 賞与の計算方法や支給実績
- 残業や持ち帰り仕事の実態
- 休憩や有給休暇の取得状況
- 職員の定着状況
- 研修制度やキャリアアップの仕組み
転職エージェントを利用する場合は、こうした情報をどこまで確認できるか、担当者に聞いてみるのもよいでしょう。
ただし、担当者がすべての園の内部事情を把握しているとは限りません。
紹介された情報だけで決めず、可能であれば園見学や面接で自分でも確かめることが大切です。
ポイント③ 担当者との連絡方法やサポートが自分に合っているか
転職サービスを利用するとき、意外と気になるのが登録後の連絡です。
「登録したら電話がたくさん来るのでは?」
「まだ転職するか決めていないのに、応募を勧められたらどうしよう」
こうした不安を感じる方もいると思います。
特に保育士は、勤務中に電話へ出られないことも多いですよね。
そのため、登録前に連絡方法やサポート内容を確認しておくことをおすすめします。
例えば、電話での相談が中心なのか、メールやメッセージでやり取りできるのか。
転職時期が決まっていなくても相談できるのか。
希望条件に合わない求人を紹介された場合、断ることができるのか。
こうしたことを確認しておくだけでも、利用するときの負担は変わってきます。
私なら、登録後の相談で次のように伝えます。
「現在も保育園で勤務しているため、平日の日中は電話に出られません。まずは希望条件に合う求人を比較したいと考えています」
自分の状況や希望を最初に伝えておくことが大切です。
なお、連絡方法や頻度はサービスによって異なるため、希望どおりに対応してもらえるかは事前に確認しましょう。
転職サイトは何社くらい登録すればいい?
転職サービスは、必ずしも多く登録すればよいというものではありません。
登録するサービスが増えるほど、求人を比較できる可能性は広がります。
一方で、担当者とのやり取りが増えたり、同じ求人を複数のサービスから紹介されたりすることもあります。
私なら、最初は1〜2社程度から始めます。
例えば、広い地域の求人を扱うサービスと、自分の希望地域に強いサービスを比較してみる方法です。
実際に利用してみて、求人の内容や担当者との相性を確認し、必要に応じて追加すればよいと思います。
最初から何社も登録する必要はありません。
また、同じ園に複数のサービスから応募すると手続きが複雑になることがあるため、応募状況は整理しておきましょう。
関西で保育士・幼稚園教諭の転職を考えている方へ
関西で転職を考えている方には、「保育のせかい」という保育士・幼稚園教諭向けの転職支援サービスもあります。
関西エリアの保育施設への就職・転職を支援しており、担当者に相談しながら転職活動を進めたい方にとって、選択肢の一つになります。
ただし、全国対応のサービスではありません。
対象地域や保有資格などの利用条件があるため、登録前に公式サイトで確認してください。
また、登録後に担当者から連絡が入る場合があります。
自分で求人を眺めるだけのサービスとは利用方法が異なるため、相談しながら転職先を探したい方向けと考えるとよいでしょう。
「保育のせかい」はこちら
※広告を含みます。対応地域や利用条件は公式サイトで最新情報をご確認ください。
転職サイトで求人を見つけたら、必ず園見学をしてほしい
ここからは、転職サイトそのものではなく、実際の職場選びについてお話しします。
私が二度目の転職で重視したことの一つが、園見学でした。
求人票には、給与や休日などの条件が書かれています。
でも、園の雰囲気や職員同士の関係は、実際に足を運んでみなければ分からないことがあります。
私なら、見学のときに次のようなところを見ます。
- 子どもに対して、職員がどのような言葉をかけているか
- 職員同士が自然に声をかけ合っているか
- 保育室や共有スペースが整理されているか
- 園長や主任が質問に丁寧に答えてくれるか
- 自分がその園で働く姿を想像できるか
ただし、短時間の見学だけですべてを判断できるわけではありません。
気になることがあれば、面接でも確認してみましょう。
面接は採用してもらうためだけの場ではありません。
自分が長く働ける職場かどうかを見極める機会でもあります。
給料だけで転職先を決めないために
保育士の転職では、給与を重視することも大切です。
生活していくためには収入が必要ですし、今より良い条件で働きたいと考えるのは自然なことだと思います。
ただ、私自身は一度目の転職で、収入への期待ばかりを優先してしまいました。
その結果、勤務時間は長くなり、収入も下がってしまいました。
だからこそ、転職先を探すときには、給与だけでなく、休日、仕事内容、職場環境、将来のキャリアなども含めて比較してほしいと思います。
特に、将来主任や園長を目指したい方は、今の給与だけではなく、数年後にどのような働き方ができるかも考えてみてください。
私が実際に経験した2度の転職については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
私が2度の転職で学んだこと|保育士を辞める前に知ってほしい経験談
まとめ|自分に合った転職サイトを選ぶことが大切
保育士向けの転職サイトを選ぶときには、次の3つを確認してみてください。
- 自分の希望する地域や求人に強いか
- 求人票だけでは分からない情報を確認できるか
- 連絡方法やサポート内容が自分に合っているか
転職サイトは、転職を成功させるための手段の一つです。
どんなに求人が多くても、自分の希望する働き方が明確になっていなければ、職場選びで迷ってしまうかもしれません。
まずは、自分が転職によって何を変えたいのかを考えてみてください。
給料を上げたいのか、休日を増やしたいのか、保育方針の合う園で働きたいのか、それとも主任や園長を目指したいのか。
その希望を整理したうえで転職サービスを活用すれば、求人を比較するときの判断もしやすくなると思います。
転職は、必ずしも今すぐ決断する必要はありません。
今の職場で働きながら、ほかの園の条件を知ることも、今後のキャリアを考えるきっかけになります。
自分に合った方法で情報を集め、納得できる職場選びにつなげてほしいと思います。

