私が2度の転職で学んだこと|保育士を辞める前に知ってほしい経験談

キャリア

保育士(幼稚園教諭)として働いていると、一度は「転職」という言葉が頭をよぎることがあるかもしれません。

  • 給与への不安。
  • 将来への不安。
  • 人間関係。
  • 仕事量。

私も20代で同じように悩み、2度の転職を経験しました。

1回目は幼稚園から異業種へ。

2回目は異業種から保育業界へ。

同じ「転職」でも、そのときの考え方や判断基準はまったく違いました。

この記事では、私自身の経験を通して、「転職を決めた理由」と「転職で本当に大切だと感じたこと」をお伝えしたいと思います。


私の転職歴

私の経歴は次のとおりです。

  • 幼稚園教諭
  • 退職(リフレッシュ期間)
  • 不動産営業
  • 退職
  • 保育園へ転職

現在は園長や本部職(園長と同会社)も経験しましたが、そこに至るまでには、決して順風満帆ではない時期がありました。


一度目の転職を決めた理由

幼稚園を辞めようと思った一番の理由は、給与への不安でした。

仕事は好きでした。

保護者との関係も良く、子どもたちにも恵まれていました。

だから、保育そのものが嫌になったわけではありません。

しかし、将来を考えたとき、

「あと10年働いたら手取りはいくらになるのだろう。」

「役職はどうなるのだろう。」

そんなことを考えるようになりました。

当時勤めていた園は家族経営だったこともあり、自分の将来像がある程度見えてしまっていました。

さらに、親から

「そんなに収入の少ない仕事をいつまで続けるんだ。」

と言われることも少なくありませんでした。

その言葉だけが理由ではありません。

ただ、「一度違う世界を見てみたい」という気持ちが少しずつ大きくなり、退職を決意しました。


若さゆえの根拠のない自信

退職後は、少しだけ自分を見つめ直す時間を作りました。

今思えば、リフレッシュ期間だったのだと思います。

ただ、その頃の私は、とにかく自信がありました。

保護者からも信頼され、子どもたちにも慕われていた。

仕事でも大きな失敗をしたことはありませんでした。

だから、

「転職なんてすぐ決まる。」

「自分なら何でもできる。」

そんな根拠のない自信を持っていました。


初めて味わった挫折

最初に応募したのは、学習塾の室長でした。

最終面接まで順調に進み、「これは決まったな」と思っていました。

しかし、面接当日に高熱を出してしまいます。

延期する選択肢もありましたが、「ここまで来たのだから」と無理をして受けました。

結果は、不採用。

人生で初めて味わった大きな挫折でした。

今なら分かります。

体調管理も仕事の一つです。

しかし当時の私は、「頑張れば伝わる」と思っていました。

社会は、それだけでは評価されないことを初めて知りました。


「インセンティブ」という言葉に惹かれた

その後、ハローワークで仕事を探していた私が目を奪われたのは、

「インセンティブ制度」

という言葉でした。

「頑張れば年収1,000万円も夢じゃない。」

当時の私は、「保育では収入に限界がある」という思いを強く持っていました。

だからこそ、この言葉はとても魅力的に映りました。

一方で、「固定残業代(みなし残業代)」という言葉も書かれていましたが、その意味をよく理解しないまま面接を受け、そのまま採用となりました。

今振り返ると、求人票を十分に理解せず転職を決めたことは、大きな反省点です。


保育とはまったく違う世界

配属されたのは不動産営業でした。

飛び込み営業。

電話営業。

成果主義の世界。

女性が多く、協力しながら仕事を進める保育現場とは、文化も価値観もまったく違いました。

結果もなかなか出ず、部署異動も経験しました。

週6日勤務、長時間労働。

精神的にも体力的にも余裕を失っていきました。

さらに、収入も思っていたほど伸びず、結果的に年収は保育時代よりも下がってしまいました。

「稼げる仕事を選んだはずなのに。」

そう思いながら働く日々でした。


妻の一言で気づいたこと

そんな私に、当時付き合っていた彼女(現在の妻)がこう言いました。

「保育に戻れば?」

「あなたは、お金を追いかけるより、やりがいを大切にした方が、結果もうまくいく気がするよ。」

その言葉を聞いた瞬間、自分でも驚くほど素直に受け入れることができました。

営業を経験したからこそ、自分が本当にやりたい仕事は何なのかが見えたのです。


二度目の転職では「軸」を決めた

保育へ戻ると決めた私は、一つだけ心に決めていたことがありました。

もう転職で失敗しない。

今度は待遇だけで選ばない。

当時の私には、

「園長になりたい。」

という夢がありました。

だから見学へ行くたびに、

  • キャリアアップできる環境か
  • 園長を目指せる組織か
  • 人を育てる文化があるか

そうした視点で園を見ました。

さらに、ある経営者からいただいた言葉が、私の判断基準を大きく変えてくれました。

この話は別の記事で詳しく紹介していますが、その一言があったからこそ、自分が本当に求める職場を選べたのだと思っています。


転職して学んだ一番大きなこと

一度目の転職では、「会社に選ばれること」ばかり考えていました。

二度目の転職では、「自分が会社を選ぶ」という意識に変わっていました。

この違いは、本当に大きかったと感じています。

転職が成功した理由は、保育へ戻ったからではありません。

自分自身の軸を持って転職活動ができたからです。

もし今、保育士を辞めようか悩んでいる方がいるなら、焦って答えを出さなくても大丈夫です。

大切なのは、「辞めるか、続けるか」ではありません。

自分は何を大切にして働きたいのか。

その答えを持った上で選んだ転職なら、きっと後悔は少なくなるはずです。


私から一つだけ伝えたいこと

私は異業種へ転職したことを後悔していません。

むしろ、その経験があったからこそ、保育という仕事の価値を改めて知ることができました。

そして、その後、園長という目標を実現することもできました。

だからこそ、この記事で伝えたいのは、「転職した方がいい」ということではありません。

「転職するなら、自分なりの軸を持ってほしい。」

これが、2度の転職を経験した私が、一番伝えたいことです。

保育士からキャリアを広げる人が最初に知るべき3つの選択肢|転職で失敗しないための思考整理 | 保育の知見/キャリア情報局 ~保育の学び.COM~

保育士の転職サイトはどう選ぶ? 園長経験者が重視する3つのポイント | 保育の知見/キャリア情報局 ~保育の学び.COM~

コメント

タイトルとURLをコピーしました