食育は、保育の中でも身近なテーマのひとつです。
給食やおやつを一緒に食べる。
野菜を育てる。
食材に触れる。
クッキングを楽しむ。
特別な行事をしなくても、子どもたちは毎日の生活の中で食についてさまざまな経験をしています。
だからこそ、
「食育についてもう少し詳しくなりたい」
「毎年同じような活動になっているので、もっと広げたい」
と感じる保育士さんもいるのではないでしょうか。
食育を得意分野にしたいなら、まずは普段の保育から少しずつ学びを深めていく方法があります。
食育は「何かを作ること」だけではない
食育というと、クッキングや野菜の栽培を思い浮かべることがあります。
もちろん、それも大切な食育です。
でも、食育はそれだけではありません。
例えば給食の時間にも、
「この野菜、触ったことある?」
「今日のお魚はどんな味がする?」
「この前みんなで育てた野菜だね」
といった会話が生まれます。
食材を見る。
触る。
匂いを感じる。
味わう。
誰かと一緒に食べる。
こうした経験も、子どもが食に興味を持つきっかけになります。
新しい活動を次々に考えることだけが、食育を充実させる方法ではありません。
子どもの「なんで?」を一緒に調べてみる
子どもと食について話していると、思いがけない疑問が出てきます。
「にんじんはどこでできるの?」
「牛乳はどうやってできるの?」
「どうして野菜を食べるの?」
保育士がすべての答えを知っている必要はありません。
分からなければ、一緒に図鑑を見たり、調べたりしてみる。
そこから次の活動につながることもあります。
子どもの疑問を出発点にすると、保育士が用意した活動を経験するだけではなく、子どもの興味に沿って食育を広げていくことができます。
食や栄養の知識があると、見えるものも増える
保育士は栄養士ではありません。
食事や栄養について専門的な判断が必要な場合には、園の栄養士や調理担当者などと連携することが大切です。
一方で、保育士自身が食や栄養について学ぶことにも意味があります。
食材について知る。
栄養について基本的な知識を持つ。
子どもの食への興味について考える。
知っていることが増えると、普段の給食や食育活動を見る視点も少しずつ増えていきます。
そして、園に栄養士や調理担当者がいるなら、その知識を借りるのもおすすめです。
保育士だけで考えるより、食の専門職と一緒に活動を作ることで、食育の幅も広がります。
食育について自分でも学んでみる
園内で経験を積むだけでなく、自分で食育について勉強してみる方法もあります。
本を読む。
研修に参加する。
食や栄養について学べる講座を利用する。
そのひとつとして、食育栄養アドバイザーのような学びもあります。
「資格を取らなければいけない」ということではありません。
食育が好きで、
「もう少し詳しく知りたい」
「自分の得意分野にしていきたい」
と思ったときの選択肢のひとつです。
食育栄養アドバイザーについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【食育をもっと学びたい保育士へ|毎日の保育に活かせる「食と栄養」の学び】
学んだことを、そのまま保育に持ち込まないことも大切
食について学び始めると、
「あれも子どもに教えたい」
「これも伝えたい」
と思うことがあります。
でも、大人が知識をたくさん説明することと、子どもが食に興味を持つことは同じではありません。
大切なのは、学んだ知識を子どもにそのまま教えるのではなく、保育の中でどう活かすかを考えることです。
子どもが触ってみたくなる。
食べてみたくなる。
不思議に思う。
友達と話したくなる。
そんな経験につながるように、保育士が持っている知識を使っていく。
資格や講座での学びも、そうした保育を考えるための材料として使うことができます。
好きな分野がひとつあると、保育はもっと面白くなる
保育士だからといって、すべての分野を得意にする必要はありません。
運動が好きな人もいれば、絵本が好きな人、製作が好きな人、音楽が好きな人もいます。
そして、食育が好きな人がいてもいい。
自分が興味を持っていることを少し深く学んで、それを日々の保育に活かしていく。
そうやって自分なりの得意分野を作っていくことも、保育士としてのスキルアップのひとつです。
食育以外の学びも含めて探してみたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

